富士フイルム、20倍ズームレンズ・GPS機能搭載の「FinePix F770EXR」
富士フイルムは、20倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「FinePix F770EXR」を発売する。発売日は、ブラックおよびシャンパンゴールドが2月18日。レッドとホワイトが3月3日。価格はオープン。店頭予想価格は4万円前後の見込み。
2011年8月発売の「FinePIx F600EXR」から、ズーム倍率などを強化した製品。海外では1月に発表済み。高機能路線で知られるFinePix Fシリーズの新製品で、引き続きEXR CMOSやGPS機能などを備えている。
なお、海外ではGPS機能を省略した兄弟機「FinePix F750EXR」が発表されているが、国内の発売は未定となっている。
光学ズーム倍率は、FinePix F600EXRの15倍から20倍に引き上げられた。35mm判換算での焦点距離は25-500mm相当。開放F値はF3.5-5.3。周辺画質も向上させたという。ちなみにFinePix F600EXRは24-360mm F3.5-5.3だった。
EXR CMOSセンサーは、ISO3200以上での撮影時にノイズを約30%低減させたという新タイプを採用。最高感度はフル解像度でISO3200、画像サイズMでISO6400、画像サイズSでISO12800。
GPS機能もFinePix F600EXRから継承している。ただし、GPSアンテナを高感度のものに変更したことで、位置情報の測位時間の高速化と低消費電力化を達成したという。また、GPS機能が自動オフに対応したため、不要な電池消費も抑えられるようになった。カメラを向けた方向にあるランドマークを表示する「ARランドマークナビ」も引き続き利用できる。
3D静止画撮影機能も搭載。画面上のガイドに沿って2枚の画像を撮影すると、3D静止画が生成される。多重露光機能も今回から復活。自動シーン認識「プレミアムEXR AUTO」には、新たに三脚を使った夜景撮影を撮影条件に加えて、ノイズ感の少ない夜景の撮影が可能になった。
液晶モニターは3型46万ドットの「プレミアムクリア液晶」。新たに「モニター晴天モード」を搭載し、晴れた屋外でも撮影画像を明るく鮮明に表示するという。
高速赤外線通信IrSimple/IrSSに対応する。同時発表のFinePix Z1000EXRと異なり、無線LAN機能は非搭載。
【2012年2月1日】「世界最小」の記述を見直し、削除・修正しました。
- 富士フイルムのニュースリリースと製品情報サイトの情報をもとに、当初「光学20倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラとして、世界最小サイズとしている」と記述しましたが、これは2011年12月におけるものです。
2012年2月1日時点、同じく光学20倍ズームレンズを搭載したパナソニックのLUMIX DMC-TZ30の方が、公表数値の上で外形寸法が小さくなっています(FinePix F770EXR=105.1×63.3×36mm、LUMIX DMC-TZ30=104.9×58.9×28.2mm)。
以上を踏まえて、世界最小に関連する記述を削除または修正しました。
【2012年1月31日】製品写真を追加しました。
製品名 | FinePix F770EXR |
撮像素子 | 1/2型有効約1,600万画素EXR CMOS |
レンズ | 焦点距離25-500mm相当(35mm判換算)F3.5-5.3 |
最短撮影距離 | 約5cm(マクロ広角)、約1.3m(マクロ望遠) |
手ブレ補正 | 光学式(CMOSシフト式) |
感度 | ISO100-3200(フル解像度)ISO6400(画像サイズM)ISO12800(画像サイズS) |
連続撮影枚数 | 最大約8コマ/秒 |
液晶モニター | 3型約46万ドット |
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード |
動画記録 | 最高1,920×1,080/30fpsなど |
バッテリー | NP-50A |
標準撮影枚数 | 約300枚 |
外形寸法 | 105.1×63.3×36mm |
質量 | 約234g(バッテリー、メモリーカード含む)、約213g(本体のみ) |
2012/2/1 14:15