日本写真学会、画像の保存や修復に関するセミナー


 日本写真学会は、「平成22年度 画像保存セミナー」を11月5日に開催する。専門家のみならず、一般の写真愛好家も参加できる。

 今回で27回目を迎える画像保存に関するセミナー。画像保存のための生物学知識、写真保存と修復の活動、デジタル情報の長期保存コスト、デジタルデータのフィルム保存、映画フィルム復元およびデジタルデータ復元における3色分解を用いた長期保存などについて解説する。セミナー後には懇親会も行なう。

 講演内容は以下の通り。

  • 講演1.「Contributions of biological knowledge to protecting images in storage and treatment.」(カナダ文化財保存研究所 保存科学上席研究員 トム・ストラング氏、通訳付き)
  • 講演2.「ヒューストン美術館における写真の保存と修復の活動」(ヒューストン美術館 写真コンサヴァター 小関俊旭氏)
  • 講演3.「デジタル情報の長期保存コストに関する研究動向」(国立国会図書館 関西館電子図書館課 村上浩介氏)
  • 講演4.「最新のデジタルレコーディング用フィルムとデジタルデータのフィルム保存への動き」(富士フイルム イメージング材料生産部 大関勝久氏)
  • 講演5.「映画フィルム復元の方法論と、デジタル復元における三色分解を用いた映像の長期保存―映画『銀輪』(松本俊夫、1955)の場合」(東京国立近代美術館フィルムセンター研究員 板倉史明氏、IMAGICA 映画本部デジタルプロセス部 三浦和己氏)

 開催スケジュールは以下の通り。

  • 名称:「平成22年度 画像保存セミナー」
  • 会場:東京都写真美術館ホール
  • 住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • 開催日:2010年11月5日
  • 時間:9時50分~17時(9時30分受付開始)
  • 参加費:日本写真学会および協賛学協会々員は6,000円、非会員は8,000円、学生は2,000円
  • 申込み:Webサイトまたは郵便振替で行なう
  • 定員:180名(先着順)

 懇親会は、同日の17時30分から恵比寿ガーデンプレイスタワー3階 カフェテリア・エスパシオで行なう。参加費は3,000円。


(本誌:武石修)

2010/9/2 18:43