シグマ、デジタル専用の超広角ズーム「8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」


8-16mm F4.5-5.6 DC HSM

 シグマは22日、デジタル専用の超広角ズームレンズ「8-16mm F4.5-5.6 DC HSM」を発表した。キヤノン用、シグマ用、ソニー用、ニコン用、ペンタックス用の発売を予告している。発売日、価格は未定。21日に米アナハイムで開幕するイベント「PMA 2010」に出品する。

 デジタル専用で世界初という広角端8mmの超広角ズームレンズ。同時発表の「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」、「APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」と同様にFLD(“F”Low Dispersion)ガラスを4枚採用した。

 FLDガラスは、屈折率と分散率が極めて小さく異常分散性が高いなど、蛍石と同等の性能を持ちながらコストパフォーマンスにも優れるという超低分散ガラス。従来のレンズで取り除くことができなかった残存色収差(二次スペクトル)を除去し、シャープでコントラストの高い描写を実現したとしている。従来のガラスより比重が軽く、大口径レンズにおいても軽量化を図ることができるのも特徴。

 ほかにもグラスモールド非球面レンズ2枚、ハイブリッド非球面レンズ1枚も使用し、非点収差、像面湾曲を補正する。インナーフォーカスを採用し、フォーカシングによる収差変動も抑えた。

 AF駆動モーターは超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)を搭載。超音波モーター非対応ボディではAFは使用できない。

 レンズ構成は11群15枚。最短撮影距離はズーム全域で24cm。最大撮影倍率は1:7.8。絞り羽根は7枚。

 本体サイズは75×105.7mm(最大径×全長)、重量は545g(数値はシグマ用)。



(本誌:鈴木誠)

2010/2/22 01:00