ニコン、2009年度中間期は176億円の赤字


D300S。レンズはAF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6 G ED VR

 ニコンは5日、2009年度中間期(4月1日~9月30日)の連結業績を発表した。売上高は3,680億8,600万円(前年同期比24.4%減)、営業損失は195億2,100万円(前年同期は540億6,900万円の黒字)、純損失は176億6,600万円(前年同期は336億2,400万円の黒字)。

 デジタルカメラを含む映像事業は、デジタル一眼レフカメラの新製品「D300S」、「D5000」、「D3000」や、既存の「D700」、「D90」および、キット販売のレンズ、FXフォーマット用レンズが健闘。コンパクトデジタルカメラにおいては「COOLPIX P90」、「同L100」など高倍率ズームモデルや「同S220」が順調に推移し、販売台数を増加した。また、プロジェクター内蔵モデル「同S1000pj」の市場投入も行なった。

 映像事業の売上高は2,753億2,700万円(18.4%減)、営業利益は265億3,400万円(36.8%減)。

 カメラ関連の出荷台数は、デジタル一眼レフカメラが166万台(前年同期比4.6%減、以下同)、交換レンズが245万台(前年同期から横ばい)、コンパクトデジタルカメラは513万台(4.9%増)。いずれも8月5日の予想を上回る実績となった。通期では、デジタル一眼レフカメラ355万台(3.8%増)、交換レンズ515万本(5.7%増)、コンパクトデジタルカメラ1,150万台(13.3%増)の出荷を見込む。

 通期の連結業績予想は10月29日発表の通りで、売上高7,600億円(13.6%減)、営業損失180億円(前年同期は482億円の黒字)、純損失210億円(前年同期は281億円の黒字)。



(本誌:鈴木誠)

2009/11/5 16:37