ソニー、最大2TBの「メモリースティックXC」仕様を公開
ソニーは、メモリースティックPROのフォーマットを拡張した「メモリースティックXC」シリーズの仕様をWebサイト上で公開した。最大2TBの記録が可能。
メモリースティックXCは「メモリースティックPRO」の拡張フォーマットで、2009年1月に「高容量向け拡張フォーマット(仮称)」として発表。当時、ライセンス開始を2009年内と予定していた。
メモリースティックXCは、ファイルシステムにexFATを採用。exFATはFAT32の拡張版といえるファイルシステムで、4日に東芝が来春の製品化を発表した「SDXCメモリーカード」も採用する。32GB以上のファイルを扱うことができ、メモリースティックXCの場合、最大記録容量は従来の約60倍に相当する2TB。従来同様、著作権保護技術の「マジックゲート」および「アクセスコントロール機能」に対応する。
今回仕様が公開されたXCシリーズは、メモリースティックXCデュオ、メモリースティックXC-HGデュオ、メモリースティックXCマイクロ、メモリースティックXC-HGマイクロという商品構成。現在のメモリースティックPROシリーズの構成は、メモリースティックデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、メモリースティックマイクロ、メモリースティックHGマイクロであり、それぞれに対応したXCシリーズが存在することになる。
従来のPROシリーズから、ファイルシステムと最大記録容量以外に仕様の変更点は見られない。ちなみに、メモリースティックXC-HGデュオとメモリースティックXC-HGマイクロは4bitパラレルデータ転送だけでなく、従来のメモリースティックPRO-HGシリーズと同様、8bitパラレルデータ転送にも対応する。
最高転送速度は、メモリースティックXC-HGデュオとメモリースティックXC-HGマイクロが480Mbps(60MB/秒、8bitパラレルデータ転送時)、160Mbps(20MB/秒、4bitパラレルデータ転送時)。メモリースティックXCデュオおよびメモリースティックXCマイクロが160Mbps(20MB/秒、4bitパラレルデータ転送時)。
2009/8/6 16:37