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日本写真家協会、「笹本恒子写真賞」と「名取洋之助写真賞」の名称を変更

公益社団法人 日本写真家協会(JPS)は10月21日(火)、JPSが運営する写真賞「笹本恒子写真賞」と「名取洋之助写真賞」について名称を変更すると発表した。

新名称は、「JPS写真家賞」(旧笹本恒子写真賞)と「JPSノンフィクション写真賞」(旧名取洋之助写真賞)。写真文化のさらなる振興および、次世代を担う人材の育成という観点での名称変更という。

JPS写真家賞(JPS Photographer Award)

優れた写真作品を制作する写真家を対象とした写真賞。自薦、他薦は問わない。

前身の「笹本恒子写真賞」は第8回をもって終了するが、その理念はJPS写真家賞に継承するという。写真表現において優れた活動を継続する作家を、広く顕彰することを目的としている。

笹本恒子写真賞は、日本最初の女性報道写真家といわれる笹本恒子さんの多年にわたる業績を記念して2016年に創設。笹本さんの「時代を捉える鮮鋭な眼差しとヒューマニズムに裏打ちされた作品世界」を顕彰し、さらにはその精神を引き継ぐ写真家の活動を支援する。

対象者

  • 長年にわたって制作活動を行っている写真家
  • 受賞作品展を開催するにたる作品(30~50点)の提供ができること

選考委員

  • 熊切大輔氏(日本写真家協会 会長)
  • 宇井眞紀子氏(写真家)
  • 白山眞理氏(写真評論家)

JPSノンフィクション写真賞(JPS Nonfiction Photography Award)

30歳以下の若手写真家による優れたノンフィクション作品の顕彰を目的とした公募賞。写真表現を通じて現代社会と誠実に向き合う姿勢を評価する。

また、次世代を担う写真家の育成と、写真文化の発展への寄与も目的としている。

前身の名取洋之助写真賞は、新進写真家の発掘と活動を奨励するため2005年に創設。第20回をもって終了する。

対象作品

  • ノンフィクション作品であること
  • 組写真による提出(15枚以上30枚以下)

審査員

  • 熊切大輔氏(日本写真家協会 会長)
  • 小松由佳氏(写真家)
  • 鳥原学氏(写真史家・評論家)
本誌:宮本義朗