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日本写真家協会、笹本恒子写真賞を創設

若手写真家の助成が目的

笹本恒子さん

公益社団法人日本写真家協会は9月14日、「笹本恒子写真賞」の創設を発表した。若手写真家が対象。

同協会の名誉会員笹本恒子さんの102歳を記念し、若い写真家の写真活動を助成するために設けたという。

笹本恒子さんは日本最初の女性報道写真家といわれ、東京日日新聞(現毎日新聞)での日独伊三国同盟の婦人祝賀会をはじめ、戦時中の様々な国際会議を撮影した。戦後はフリーに転身、安保闘争の写真などで知られている。

現在も精力的な取材・執筆活動を続けられ、2016年10月23日には、ルーシー賞のLifetime Achievement賞の受賞が決まった。

プロ写真会として3年以上の実績を持ち、現在活動中の写真家が対象。過去3年間で日本の社会状況を鋭く捉えた作品を公開し、社会に大きな影響を与え、写真表現の力を公衆に知らしめた写真家であることが選考の理由となる。

11月に委員会を設置され、有識者へのアンケート用紙送付が開始。回答者はそれぞれ写真家2名を選出する。その結果をもとに、3月に開かれる選考委員会で受賞者1名が決定する。

表彰は12月初旬の日本写真家協会相互祝賀会で。賞金は30万円。記念品副賞として、写真集の発行または写真展を都内の写真展会場で催す。