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Lightroom Classicの操作パネルを「切り離して」使えるプラグイン

左手デバイス「TourBox」が提供 パネルのカスタマイズも

TourBox Tech Inc.は10月16日(木)、「Adobe Lightroom Classic」の操作性を改善するというプラグイン「ダイナミックパネル」を発表した。左手デバイス「TourBox」の専用アプリ「TourBox Console」最新版へのアップデート、またはインストールで利用可能になる。

歴史の長い「Adobe Lightroom Classic」だが、2006年のベータ版リリース以来、ワークスペースの構成は変わっていない。メインの画像表示領域の左右および下にパネルを備えた、おなじみのインターフェイスだ。パネルを非表示にすることは可能だが、「Adobe Photoshop」のように切り離して使うことはできない。

この切り離しを可能にしたのが、TourBoxがリリースした「ダイナミックパネル」になる。プラグインとして登録した「ダイナミックパネル」を利用することで、画像表示領域をフル画面に表示したまま色調調整などが行えるようになる。切り離したパネルは任意の位置に配置でき、2画面での編集環境ならサブモニターに置くことも可能だ。「Adobe Photoshop」のような作業環境を実現できる。

なお「ダイナミックパネル」におけるスライダーの表示だが、「Adobe Lightroom Classic」オリジナルパネルのスライダーと縮尺が統一されている。このため「ダイナミックパネル」での調整後にオリジナルパネルを開くと、数値はもちろん、同じ長さでスライダーが変化している。「インターフェースの違いがもたらすミスや不安感を解消できる」という。

導入時点で「階調」「外観」「ホワイトバランス」「マスク」「ブラシ」など、オリジナルのパネルを再現した「ダイナミックパネル」が用意されている。さらに、よく使う機能を集約するなどのカスタマイズも行える。「Adobe Lightroom Classic」では不可能な機能だ。

「Adobe Lightroom Classic」上でマスクツール、または削除ツールを選択すると、対応する「ダイナミックパネル」が自動的に開く機能もある。

もちろん左手デバイス「TourBox」シリーズの発売元なだけあって、「TourBox」シリーズからの操作にも対応する。例えば、TourBoxのノブを使った調整にも対応している。

いまのところ「Adobe Lightroom Classic」にのみ対応しているが、「Lightroom」への対応も予定されている。

本誌:折本幸治