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シグマ、AF対応のシネレンズ「AF Cine Line」を開発

映画制作向けレンズ「Aizu Prime Line」の発売時期も決定

28-45mm T2 FF

株式会社シグマは6月4日(火)、映像制作用交換レンズ「Sigma Cine Lens」の新ラインアップ「AF Cine Line」として、「28-45mm T2 FF」「28-105mm T3 FF」の開発を発表した。同社初のAF対応シネレンズシリーズとなる。

発売時期は28-45mmが11月、28-105mmが2026年春を予定している。対応マウントはLマウントとソニーEマウント。価格は未定。

28-105mm T3 FF

AF Cine Lineは、同社のスチル用レンズArtラインの光学系を受け継ぎながら、シネマ撮影に求められる機能を両立させたという交換レンズ。28-45mm T2 FFは「28-45mm F1.8 DG DN | Art」、28-105mm T3 FFは「28-105mm F2.8 DG DN | Art」の設計をそれぞれ採用した。

機構面では、回転角度に制限を設けたフォーカスリング、0.8Mピッチのギア、クリックレスの絞りリングなど、業界標準となる操作性を備えたとする。

AFには、リニアモーターHLA(High-response Linear Actuator)を採用した。

28-45mm T2 FF

  • 最短撮影距離:0.3m
  • フィルター径:M82×0.75mm
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:151.3mm(Lマウント用)

28-105mm T3 FF

  • 最短撮影距離:0.4m
  • フィルター径:M82×0.75mm
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:157.9mm(Lマウント用)

映画制作向け「Aizu Prime Line」

Aizu Prime Line

映画制作向けの新ラインアップ「Aizu Prime Line」の発売時期も決定した。18〜125mmまでの12本のうち、まずは撮影現場の即戦力となる25、27、32、35、40、50、65、75mmまでの8本をリリースする。

Aizu Prime Lineは、全焦点距離で開放T1.3を実現したラージフォーマット対応シネレンズ。すべての焦点距離でT1.3を達成したのは世界初という。

希望小売価格は各165万円。マウントはPLマウント用とソニーEマウント用から選択できる。

※以下の全長および質量はPLマウント用

25mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.31m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:125mm
  • 質量:1.7kg

27mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.33m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:125.4mm
  • 質量:1.7kg

32mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.34m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:128.5mm
  • 質量:1.7kg

35mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.35m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:128.6mm
  • 質量:1.6kg

40mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.38m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:128.8mm
  • 質量:1.6kg

50mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.48m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:126.3mm
  • 質量:1.7kg

65mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.61m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:125mm
  • 質量:1.6kg

75mm T1.3 LF

  • 最短撮影距離:0.73m
  • レンズ前枠径:95mm
  • 全長:128.1mm
  • 質量:1.7kg
本誌:佐藤拓