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パナソニック、1型センサー+10倍ズームの「LUMIX TX1」

EVFとフラッシュも内蔵するポケットタイプ

パナソニックは、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TX1」を3月10日に発売する。店頭予想価格は8万8,000円前後の見込み。

35mm判換算25-250mm相当F2.8-5.9の光学10倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。ポケットタイプ(=厚いグリップ部を持たない)の1型センサー機としてはズーム倍率が高く、EVFも内蔵している点が特徴。

ポケットタイプの1型センサー機は、ソニーRX100シリーズが28-100mm相当F1.8-4.9(光学3.6倍)もしくは24-70mm相当F1.8-2.8(光学2.9倍)、キヤノンのPowerShot G7 Xが24-100mm相当F1.8-2.8(光学4.2倍)、PowerShot G9 Xが28-84mm相当F2.0-4.9(光学3倍)。大きなグリップ部を持つ高倍率タイプを含めると、キヤノンのPowerShot G3 Xが24-600mm相当F2.8-5.6の光学25倍ズームで、最も高倍率。

TX1のレンズは「LEICA DC VARIO-ELMARIT」銘。非球面レンズ9面5枚、EDレンズ1枚を含む10群12枚構成としている。

撮像素子は有効2,010万画素の高感度MOSセンサー。感度はISO125-12800(拡張でISO80、ISO100、ISO25600)。4K動画記録にも対応する。

シャッター速度は60秒〜1/2,000秒(メカシャッター)、1/16,000秒(電子シャッター)。

AFはレンズ交換式のLUMIX Gシリーズでも採用されている空間認識AFを採用。4Kフォトの連写速度を応用した「フォーカスセレクト」、「比較明合成」の撮影モードを備える。

動画記録は最大3,840×2,160/30pの4K解像度。4Kで撮影しながらフルHD動画に切り出し、パン/ズームイン/ズームアウトの効果を加える「4Kライブクロップ」機能を搭載。

液晶モニターは3型104ドットのタッチパネル式。EVF撮影時にAFポイントを操作する「タッチパッドAF」に対応する。EVFは0.2型約117万ドットでアイセンサー搭載。

同モデルは、先行して発表された海外では「トラベルズーム」のTZ100(もしくはZS100)というネーミングだったが、日本国内ではTX1と名付けられた。

外形寸法は110.5×64.5×44.3mm。重量はバッテリー・SD込みで310g、本体のみで268g。

撮影可能枚数は液晶モニターで300枚、EVFで240枚。USB充電に対応する。Wi-Fi機能を内蔵している。

既存モデルの「LUMIX DMC-TZ70」と比べると、センサーが1/2.3型から1型に大型化し、ズーム倍率は30倍から10倍に抑えられている。30コマ/秒記録の「4Kフォト」やタッチパネル式モニターを採用しているのは、従来になかった点。

なお、同時発表の「LUMIX DMC-TZ85」は、1/2.3型センサーに24-720mm相当の30倍ズームレンズを採用。内蔵EVFと4Kフォトも搭載しつつ、これまでのTZシリーズに匹敵する高倍率を継承している。

(本誌:鈴木誠)