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【CES】DJI、コンシューマ向けの4K対応ドローンを展示

人命救助ソリューションの開発者コンテストも

Phantom 3 4K

米ラスベガスで開幕する世界最大の家電ショー「International CES 2016」の事前イベント「CES Unveiled」において、DJIは新たなドローン「Phantom 3 4K」「Inspire 1 Pro Black Edition」を発表し、さらに開発者向けイベント「2016 DJI Developer Challenge」の開催も発表している。

Phantom 3 4K

Phantom 3シリーズのコンシューマ向けモデルとして新たに4K動画の撮影に対応したモデル。これまで、Professionalモデルで4K対応していたが、一般コンシューマ向けでも4Kに対応させた。価格は999ドル。

Phantom 3 4K。下部に4K対応カメラを装備

カメラは1/2.3型の有効1,240万画素センサーを採用しており、動画は最大4,096×2,160ドットで24/25p、3,840×2,160ドットで24/25/30p、静止画は4,000×3,000ドットでの撮影が可能。レンズの焦点距離は35mm判換算20mm相当(画角94度)F2.0となっている。NDフィルターの装着も可能。

カメラのスペックはProfessionalモデルと同等
一般ユーザー向けながら4Kでの高画質撮影が可能

ドローンとしての基本使用は既存モデルに準じているが、Vison Positioning Systemの搭載による安定飛行やNDフィルタ対応といったProfessionalモデルに搭載された機能も踏襲している。

Inspire 1 Pro Black Edition

ブラックカラーとなったInspire 1 Pro Black Edition

Inspire 1 Proのボディカラーをブラックにしたもので、「ユーザーからの要望によるもの」(説明員)だということで、プロフェッショナルユーザー向けという位置づけ。マイクロフォーサーズマウントのZenmuse X5カメラを搭載するなど、スペックは同等だという。こちらの価格は4,799ドル。

カメラはマイクロフォーサーズマウントのZenmuse X5
背後にあるリモコンを含めてブラックカラーに仕上げられている
こちらは既存モデルのInspire 1 Pro

開発者向けイベントも

新たにスタートする2016 DJI Developer Challengeは、今回で3回目。新バージョンのソフトウェア開発キット(SDK)とDJIのドローンを使った新たなソリューションの開発をサードパーティに促し、ドローンのエコシステムを拡大することを目的としている。

今回のChallengeでは、米自動車大手のフォードと国連開発計画(UNPD)と協業。テーマとして「探索と救助」を掲げており、ドローンを使った災害現場での人命救助に焦点を当てているという。災害現場でドローンが自動的に飛行して要救助者を探索するアプリケーションの開発が求められており、参加チームのうち15チームが第2ラウンドに進んで、10チームが決勝ラウンドに進む。決勝ラウンドでは、移動するフォードのピックアップトラック「F-150」からドローンを自律飛行で発進させ、要救助者のデータを収集して再び戻ってくるまでの動きを競う。優勝賞金は10万ドルとなっている。

同社では、ドローンの活用範囲をさらに広げることで、「空撮」以外でも利用されるようにしていきたい考え。2017年のテーマはまだ決まっていないというが、Challenge自体は今後も続けていく方針で、学生と開発者に広く参加を呼びかけている。