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16のカメラモジュールを搭載する「Light L16 Camera」

ポケットサイズでズーム撮影可能。最大5,200万画素記録

Courtesy:Light

Lightは、複数のカメラモジュールを持つデジタルカメラ「Light L16 Camera」の予約受付を開始した。米国で2016年晩夏に出荷予定としている。価格は1,699ドルで、11月6日以前の予約なら1,299ドルとしている。

Courtesy:Light

16のカメラモジュールを搭載し、焦点距離に応じて異なるレンズユニットを組み合わせて1枚の撮影画像を生成・記録するカメラ。それぞれは小型のレンズとイメージセンサーだが、10枚の画像を合成処理に用いて最大5,200万画素の高解像度を得たり、浅い被写界深度の画像を撮影後に作りだすことを可能とした。

同社では、ポケットサイズでデジタル一眼レフカメラ並みの画質を得ることを目指したカメラだとしている。複数の光学系とコンピューターアルゴリズムで成り立っている特徴から、同社ではLight L16がミラーレスカメラなどといった既存カテゴライズではないと主張し、新しいタイプ「a multi-aperture computational camera」と表記している。

カメラ前面がアップになった画像を見ると、16のレンズユニットは「35mm F2.4、最短10cm」、「70mm F2.4、最短40cm」、「150mm F2.4、最短100cm」の3種類で構成されている。また、フォーカス用に赤外線方式の距離計も搭載している。

Courtesy:Light

一部のレンズは、屈曲光学系のコンパクトデジタルカメラのように鏡筒を横向きに配置。レンズの先端にミラーを配置し、入射光を折り曲げて取り込むことで、カメラ本体の厚さを抑えている。

ズーム範囲は35-150mm相当とし、いずれも各レンズユニットからの画像を組み合わせて生成する。ズーム操作は、スマートフォンのカメラのようにライブビュー画面のピンチ操作で行なっている。

Courtesy:Light

カメラ操作はタッチパネルが基本。Wi-Fi経由の画像転送も可能としている。画像の記録形式はJPEG、TIFF、DNG。4K動画も記録可能としている。デュアルトーンLEDフラッシュを搭載する。

Courtesy:Light

過去にも画角が異なるレンズユニットを搭載したコンパクトデジタルカメラなどは存在し、撮影後の被写界深度調節もLYTRO ILLUMなどで実現されているが、1枚の2D画像撮影に10ものレンズとイメージセンサーを用いたコンパクトカメラは類を見ない。

Lightは2013年設立。2014年6月に970万ドル、2015年7月に2,500万ドルの資金調達を実施。2015年4月に技術公開およびFoxconnとのパートナーシップを発表している。

(本誌:鈴木誠)