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タムロン、フルサイズ超広角ズーム「SP 15-30mm F/2.8 VC」

クラス初の手ブレ補正機構搭載

 タムロンは9月12日、35mmフルサイズ対応のデジタル一眼レフカメラ用超広角レンズ「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」(Model A012)を開発したと発表した。発売時期と価格は未定。9月16日からドイツで開催される「フォトキナ2014」で展示する。

 フルサイズ用で開放F2.8の大口径超広角レンズとしては、世界で初めて手ブレ補正機構(VC)を搭載したというモデル。

 キヤノン用、ニコン用、ソニー用(VC非搭載)を用意する。この3社で近いスペックのレンズとしては「EF 16-35mm F2.8L II USM」(キヤノン)、「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」(ニコン)、「Ai AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED」(ニコン)、「Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM」(ソニー)があるが、いずれも手ブレ補正機構は搭載していない。

 レンズ構成は13群18枚。XGM(eXpanded Glass Molded Aspherical=大口径ガラスモー
ルド両面非球面)レンズを前群に配置したほか、複数枚のLD(LowDispersion=異常低分散)レンズを採用することで、歪曲収差や倍率色収差などを抑制。周辺まで高い解像性能を実現したとする。

 新BBARコートを最良化し、光の反射を抑え色の再現性を向上させたという。さらに、eBANDコーティングも施すことでゴーストやフレアを抑えたとしている。

 また、前玉が大きくフィルターの装着ができないことから防汚コートをタムロンで初めて採用した。撥水、撥油性に優れるという。

 最短撮影距離は0.28m(ズーム全域)。最大撮影倍率は1:5。最大径は98.4mm。長さは145mm(キヤノン用)、143mm(ニコン用)。重量は1,100g。

 絞り羽根は9枚で、開放から2段絞り込んだ状態まではほぼ円形を保つ。AF駆動は超音波モーター「USD」。

 レンズの光学データに基づいた各種補正が可能な「SILKYPIX Developer Studio for Tamron タムロンSPレンズ専用版」が付属する。

(本誌:武石修)