ニュース
光って知らせる一眼レフ「PENTAX K-S1」
ローパスセレクターや回折補正機能を搭載
Reported by 本誌:武石修(2014/8/28 10:15)
リコーイメージングは、スタンダードクラスのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S1」を9月19日に発売する。価格はオープンプライス。
店頭予想価格(税別、以下同)は以下の通り。
- ボディキット(ボディのみ):7万5,000円前後
- レンズキット(DA L18-55mm F3.5-5.6AL付):8万円前後
- 300Wズームキット(DA L18-55mm F3.5-5.6AL、DA L 55-300mm F4-5.8 ED付):10万円前後
カラーはブラック、ホワイト、ブルーを用意する。キットのDA L18-55mm F3.5-5.6ALの色は、ボディ色がブラックとブルーはブラック、ボディ色がホワイトはホワイトとなる。
操作部材などが光る「ボディライト」インターフェィスや、小型の新しいデザインを採用したモデル。PENTAX K-50およびPENTAX K-30の後継モデルではなく、ニューラインの製品。
従来のデジタル一眼レフカメラではあまり見られない、直線と曲線を組み合わせたデザインを採用した。モードダイヤルを背面に備えるのも特徴。デザインとカラーについては、デザインコンサルタントziba tokyoの監修を受けたという。小型化も図り、外形寸法を120×92.5×69.5mmに抑えた。
ボディライトインターフェースは、電源レバー、モードダイヤル、OKボタン、グリップ部にLEDのライトを備え、カメラの状態を表示するもの。電源レバーのライトは、静止画時は緑、動画時は赤に点灯する。また、「顔検出アシスト」使用時はグリップのライトの点灯数で顔の検出数を表示し、集合写真撮影などで役立つという。
撮像素子はAPS-Cサイズの有効約2,012万画素の新型CMOSセンサーで、光学ローパスフィルターレス仕様。露光中にセンサーユニットを微小駆動してモアレを軽減するローパスセレクター機能も搭載する。
画像処理エンジンは「PRIME MII」で、最高感度はISO51200。絞り込みによる画質低下を軽減する回折補正機能も備える。
視野率約100%の光学ファインダー(約0.95倍)を搭載する。AFセンサーはSAFOX IXi+で、測距点は11点(うち9点クロス)。最高シャッター速度は1/6,000秒。連写速度は最高約5.4コマ/秒。
新エフェクトとして、クリアで爽快感のある仕上がりの「さわやか」、退色感のある「フェードカラー」、赤外写真のような白黒画像を記録する「赤外調」が加わった。またデジタルフィルターでは、特定の色のみを別の色に置き換える機能も新搭載した。
記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。スマートフォンからリモート撮影ができる「FLUCARD FOR PENTAX 16GB」(別売)にも対応する。
液晶モニターは約92万ドットの3型。新デザインのGUIを採用し、十字キーとOKボタンに割り付けられた機能や設定状態が一目でわかるという。また、視認性が高いとするリコーRT Fontを使用した。
1,920×1,080ピクセル、30pなどのフルHD動画も撮影できる。
重量は498g(本体のみ)、558g(バッテリーと記録メディアを含む)。
なお今回のキットレンズDA L18-55mm F3.5-5.6ALには、先端のフード取り付け部を隠すリングが付属する。このリングは「レンズフロントリングO-FR52セット」(ブラック、ホワイト、メタリックグレーの3色がセット、店頭予想価格は税別1,500円前後)として9月19日に発売する。従来の一部のレンズにも使用できる。
また、キットレンズのホワイトはラバーが本体色に合わせて従来のブラックからグレーになっている。
9パターンのオーダーカラーも
レギュラーカラー以外の9色から選択できる「オーダーカラー受注サービスも8月28日に開始する。発売は9月19日。納期は約2週間。
木綿や麻などの身近な天然素材をモチーフとした「ファブリックコレクション」4種類、夕暮れから明け方まで時間の経過とともに表情を変える夜の空をモチーフとした「ナイトスカイコレクション」5種類を用意する。
カメラとレンズの仕様は通常品と同じ。レンズはすべてブラック。実勢価格は以下の通り。
- ボディキット(ボディのみ):7万7,500円前後
- レンズキット(DA L18-55mm F3.5-5.6AL付):8万2,500円前後
- 300Wズームキット(DA L18-55mm F3.5-5.6AL、DA L 55-300mm F4-5.8 ED付):10万2,500円前後
カタログを見て店頭で注文するか、Webサイトの注文書をプリントまたはQRコードで携帯電話にダウンロードして店頭で注文する。