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カシオ、静止画5軸手ブレ補正・タイムラプス動画対応の「EXILIM EX-ZR800」

 カシオ計算機株式会社は、「EXILIM EX-ZR800」を23日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は4万円前後。カラーはホワイト、ブラック、レッドの3種類。

 2013年3月に発売した「EXILIM EX-ZR700」の後継機種。最上位モデルEX-ZR1000からチルト式モニターやレンズ根元のファンクションリングといった機構を省略してボディの厚みを抑えつつ、映像エンジンEXILIMエンジンHS3や諸機能を引き継いでいる。起動時間1.3秒、AF時間0.18秒、レリーズタイムラグ0.016秒、撮影間隔0.26秒といった高速レスポンスも引き続き特徴とする。

 レンズは35mm判換算25-450mm相当F3.5-5.9の18倍ズーム(EX-ZR1000は24-300mm相当12.5倍ズーム)。撮像素子は1/2.3型有効1,610万画素の裏面照射型CMOSセンサー。RAW記録に対応する。通常感度はISO80-3200(HSナイトショット時は最高ISO25600相当)。

ホワイト
ブラック
レッド

 最大の特徴は、光学式手ブレ補正とHS手ブレ補正(連写合成を用いた電子式)を組み合わせた「5軸手ブレ補正」の搭載。コンパクトデジカメで静止画の5軸手ブレ補正を実現しているのは同社のみとし、静止画撮影時にシャッター速度5段分の効果があるとする。

 また、同社ハイスピード機能の代表であるハイスピードムービー、高速連写、トリプルショット(パスト連写)に加え、新たにタイムラプス動画(TL、Time Lapse)の撮影が可能になった。長時間の変化を短時間に圧縮して見せる動画を記録できる。

 タイムラプスには「スタンダード」(1秒間隔、トータル20分撮影)をはじめとして「夕暮れ」(10秒間隔、トータル30分撮影)や「乗り物」(1/10秒間隔、トータル3分)といった11種類のシーンプリセットを用意している。また、撮影間隔と撮影時間をそれぞれ8段階で変更できる。

 そのほかの主な仕様はEX-ZR700と同様。プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出の各モードを利用可能。シャッターボタンを押した前後の画像も保存できる「トリプルショット」機能、撮影画像を撮影画面の一部に表示する「ミニレビュー表示」も備える。

 絵画風に仕上がる「HDRアート」、カメラをスライドさせて超広角およびパノラマ画像を記録する「ワイドショット」と「スライドパノラマ」、連写合成で全てにピントの合った画像を作り出す「全焦点マクロ」、一眼レフカメラで撮影したようなボケ効果を与えるという「背景ぼかし」も搭載する。

 連写速度はAF追従で5コマ/秒。動画記録は1,920×1,080/30fps(H.264)などに対応。

 液晶モニターは3型92万ドット。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードに対応。内蔵メモリーも備える。Wi-Fi内蔵メモリーカード「FlashAir」や「Eye-Fiカード」を利用可能。

 対応バッテリーはリチウムイオン充電池「NP-130」「NP-130A」。撮影可能枚数は約470枚。

 外形寸法は107.4×60.0×30.7mm。重量は約182g(本体)、約222g(バッテリー、メモリーカード含む)。

(本誌:鈴木誠)