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【CES】ハイエンドコンパクト「MX-1」を発表したペンタックスリコー

~ガイドナンバー36の新型クリップオンストロボも

 PENTAX RICOH IMAGING AMERICAS CORPORATIONは、既報の通りレンズ一体型デジタルカメラ「MX-1」を2013 International CESで発表した。

 MX-1は、有効1,200万画素の1/1.7型裏面照射型CMOSセンサー、28-112mm相当F1.8-2.5の光学4倍ズームレンズ、バリアングル式の3型約92万ドットの液晶モニターなどを採用。

※一部、CESの前日イベント「digital experience」で撮影した画像があります。

MX-1シルバー
こちらはブラック

 最大の魅力は、グリップがない時代のクラシカルなフィルム一眼レフカメラを思わせる、薄く角ばった端正なスタイリングだ。8角形で構成される本体上下カバーや、「MX」ロゴの書体などに、にやりとさせられる往年のペンタックスファンもいることだろう。

 近年のカメラ製品としては珍しく、ボディ上下カバーの素材には真鍮を採用。ポップアップストロボのカバーに刻印された「BRASS」(真鍮)の文字が目を引く。

ポップアップストロボのカバーには、機種名とともに-BRASS-の刻印が
懐かしさを伴うMX-1のロゴ
ストラップ取り付け部も懐かしい形状だ

 ボディ本体は、最近のハイエンドコンパクト機としては若干大きく感じる。手にとってみると、とにかくずっしりしている印象。片手撮りではなく、しかり構えて撮りたくなる。ただしEVFは非搭載で、外付けオプションとしても用意されていない。

 ボディ上面にはモードダイヤルに加え、露出補正ダイヤルを装備する。緑のLEDは電源ボタン。また、背面上部にはコマンドダイヤルがあり、絞り値などを変更できる。

シャッターボタン周り。右側に露出補正ダイヤルやコマンドダイヤルを装備する
レンズは28-112mm相当F1.8-2.5のsmc PENTAX LENS
3型液晶モニターはチルト式。前面180度には開かない
電子シャッターのON/OFFが可能だった
記録メディア/バッテリー室

 RAWデータでの記録も可能。本体内でのRAW現像にも対応する。

 日本での発売は未定。米国では2月に499.95ドルで発売される。

 ブースにはもうひとつ、日本未発表の製品が展示されていた。ペンタックスブランドのクリップオンストロボで、型番は「AF 360 FGZ II」。既存の「AF 360 FGZ」の後継モデルになる。

 基本的な仕様は前モデルとほぼ同じ。ただし、上下方向のみだったバウンスヘッドが水平方向にも回転するようになった。ガイドナンバーは36(ISO100)。

AF 360 FGZ II

【2013年1月10日】記事初出時ストロボの型番を「AG 360 FGZ II」と記載しておりましたが、正しくは「AF 360 FGZ II」です。

(本誌:折本幸治)