【フォトキナ】EXILIMフラッグシップモデル「EX-ZR1000」を発表したカシオ
カシオはフォトキナ2012に合わせてコンパクトデジタルカメラの新たなフラッグシップモデル「EX-ZR1000」を発表した。国内での発売は未定。ドイツでは11月に299ユーロで発売する。カラーはブラックとホワイト。
既存モデル「EXILIM EX-ZR300」の上位モデルとの位置づけ。ターゲットユーザーは30〜40代のガジェット好き男性。
操作面では昨今増えつつあるレンズ根元のファンクションリングを採用した。割り当てられる機能はモードによって異なるが、シャッター速度や絞り値はもとより、ズーム(ステップズーム)、露出補正、ホワイトバランス、ISO感度などのほか、メイクアップレベルの増減などの操作ができる。
なお、再生時にファンクションリングを回すと日付ごとに写真を見ることができ、閲覧性が向上したとする。リングにはクリックストップがある。
液晶モニターは前を向けることもできる | このように立てると自分撮りなどが可能になる |
縦位置で立てるためのスタンドを内蔵している | スタンドを閉じたところ |
液晶モニターを真上に向けたところ | バッテリー |
またチルト式の背面液晶モニターを採用したもの特徴。上に180度回転するタイプで、前面に向けて自分撮りなどが可能。なお下向きにはチルトできない。180度回転させた状態で、液晶モニター裏の支柱を引き起こすことで、縦位置のまま斜めに自立させることができる。動きを検知してシャッターを切る機能と合わせて自分撮りに向くとしている。
今回はGUIを表示するためのベクトル描画用プロセッサーを新たに搭載した。従来よりもメニューや設定画面の表示レスポンスが向上したとしている。またフォントの解像度も上げ、文字がよりなめらかになったという。
レスポンスの良さという点では、新たに「パンフォーカススナップモード」を追加した。フォーカスを固定することで、同社が従来から謳っている“サクサク感”をより向上させた。同モードでは撮影距離2.5m以上の被写体にピントが合う。
パンフォーカススナップモードはメニューから設定すると数ステップの操作を経なければ設定できないが、モードダイヤルにカスタム設定として割り当てるとすぐに呼び出せるとしている。
機能設定のGUIを一新した。項目を選ぶと背面ホイールで設定できるGUIが出てくる。 | ファンクションリングに割り当てられる機能の一部 |
EXILIMエンジンになってからは初めてとなるRAW撮影のも対応した。RAW+JPEG記録に対応する。
センサーは1/2.3型有効1,610万画素CMOSセンサー。レンズは35mm判換算の焦点距離24-300mm相当の12.5倍ズーム。液晶モニターは約46万ドットの3型。これらのスペックはEX-ZR300と共通となっている。
タッチアンドトライコーナーは多くの人で賑わっていた |
なお今回からアートフィルターの効果をライブビューで確認できるようになった。加えてアートフィルターを動画にも適用可能になっている(いずれもHDRアートをのぞく)。なお、HDRアートは今回から通常のJPEG画像も同時記録が可能になっている。
本体でのUSB充電仕様だが、充電しながらの撮影はできない。オプションで充電器を用意する。
また「EXILIM 10周年記念モデル」としてEX-ZR1000(専用箱入り)に革製ケースおよびストラップをセットにしたパッケージも発売する。価格は未定。
EXILIM 10周年記念モデル | 同梱のケース |
本体内の「デモ動画」にEXILIM10周年の記念ムービーが収録される |
同社デジタルカメラの歴代モデルが並んだ | QV10も展示してあった |
■グリップ付の24倍ズーム機も
また24倍ズーム機の「EXILIM EX-50」も発表した。ドイツでは11月に229ユーロで発売する。国内発売は未定。
ブラック |
ホワイト |
コンパクトデジタルカメラとしては比較的しっかりとしたグリップを備え、カメラらしいデザインに仕上げた。
レンズは35mm判換算で25-600mm。3型液晶モニターを搭載する。センサーは1/2.3型有効1,610万画素CCD。
女性向けというコンパクトデジタルカメラの展示もあった。いずれも9月7日から順次販売が開始されている。写真はEX-N10 |
EX-N1 | EX-JE10 |
ブースでは鉄道模型を被写体として撮影機能を試すことができる | カシオブース |
2012/9/20 14:35