【CP+】ベルボン、脚を外して収納できる小型三脚など

〜ベルトで支える一脚も

 ベルボンブースでは、CP+の会場で初めて公開になった脚を外せる小型三脚を参考出品していた。そのほかにも、三脚や雲台をはじめ撮影用品の新モデルを展示した。

ベルボンブース

脚を外せる小型三脚

 参考出品していたのは、ベース部分に3本の脚をねじ込むタイプの三脚。試作品で商品化は未定。来場者の反響を見ながら商品化を検討するとしている。脚部分はそれぞれ、1本の棒になっており伸縮はしない。組み立て時の高さは10cmほど。

 また、展示品には雲台は付いていなかったが、小型雲台を装着することもできる。本体と脚は金属製。説明員によれば、商品化し場合には分解した際に収納できるケースを付けたいとのこと。

6角形の本体に3本の脚をねじ込んで使用する小型三脚
3本の脚を外すことでコンパクトに収納できる

撮り歩きなどに特化したベルトで支える一脚

 「ベルトボッド」は、ベルトに取り付けるポケットと一脚を組み合わせた製品。春から夏にかけて発売する。価格は9,870円。腰のベルトに通して使用するポケットに一脚をさして使うことで、歩きながら素早く一脚で手ブレを抑えた撮影ができるもの。付属の一脚はスピーディーに伸縮できる独自の「ダイレクトコンタクトパイプ」を採用。一脚の全高は670mmと、腰で支えてアイレベル程度の長さに合わせた専用品。耐荷重は2kgとなっている。

ベルトに装着するポケットと専用一脚のセット使用例

固定力がアップした自由雲台

 自由雲台「QHD」シリーズでは新モデル6種類を展示していた。発売は春から夏にかけて。クイックシュータイプと非クイックシュータイプを用意する。最も上位のモデルでクイックシューを装備するのが「QHD-63Q」で、価格は1万7,640円。同クイックシュー非搭載タイプが「QHD-63」で、1万2,810円。耐荷重はいずれも5kg。

QHDシリーズの新モデルの一部
QHD-63QQHD-63。こちらはカメラネジの指指掛かりがよい形状になっているのがわかる

 いずれも、ボールを支える部分の上部を広くあけることで可動範囲が広がったとしている。一方、ボールを支える部分は肉の厚みを増やすことで固定力は向上したとする。さらに、固定つまみが両側に長くなり(従来は片側が長かった)締め付けしやすくなっている。非クイックシュータイプは、カメラネジのダイヤルを指掛かりの良い形状に変更し使い勝手を高めた。

迷彩柄のトライポッドグリップ

 三脚の脚に巻き付けて使用する「トライポッドグリップ迷彩」も春から夏にかけて発売する。パイプ径別に4種類をラインナップし価格は5,040円〜7,245円。対応パイプ径は30mm用、27mm用、24mm用、21mm用となっている。3枚セットになっておりベルクロで簡単に装着できる。裏面には滑り止め加工を施した。冬の撮影などで冷たくなった三脚に触れる際などに役立つ。

3枚で1セットウルトレック45Lへの装着例

 なお、ブースでは「ウルトレック45L CP+特別グリッププレゼント」キャンペーンを実施している。キャンペーン期間(2月9日〜3月31日)に同社製の6段三脚ウルトレック45Lを購入すると、迷彩柄のトライポッドグリップがもらえるもの。応募にはブースで配布している申込用紙が必要。

丸めて収納できる三脚ケース

 「フラットケース」は非使用時に丸めて収納できるように、束ねるためのベルクロテープを備えた三脚ケース。春から夏にかけて発売する。価格は3,570円。カラビナも付いており、カメラバッグにつり下げることもできる。サイズは720×210mm。ジオカルマーニュE635/645Lなどに対応する。ショルダーストラップや名刺ホルダーを備える。

開いたところ丸めたところ

ファミリー向け三脚の新モデル

 EXシリーズは、比較的廉価なファミリー向けのモデル。大きさや段数別で5種類を用意する。いずれも春から夏にかけて発売する。全高が1,560mmと最も高い「EX-530」と「EX-540」は、それぞれ1万4,490円。脚部分を見直し従来モデルよりも伸縮比を高めた。縮長はそれぞれ570mmと490mm。耐荷重はともに2kg。クイックシューを採用する。

EXシリーズ

ドリーポッド

 キャスターの付いたカメラ台。写真館などスタジオでの使用に向けたモデル。発売は春から夏にかけて。全高別に3種類用意し、全高2,430mmの「DP-83L」が3万7,170円、同2,050mmの「DP-83M」が3万2,760、同1,610mmの「DP-83S」が2万8,350円。3本の脚は折りたためるほか、センターポールも伸縮できる。3ウェイ雲台が付属する。照明スタンドとしても利用できる。キャスターを取り外すことも可能。

使用しないときには脚を曲げて収納可能
ブースには、4日に発売した「こだわり接写セット」2製品も展示。小型三脚にレフ板、アーム、マクロスライダーをセットにしたパッケージ



(本誌:武石修)

2011/2/11 00:31