富士フイルム、“瞬速フォーカス”採用の30倍ズーム機「FinePix HS20EXR」


 富士フイルムは、有効1,600万画素の“EXR CMOS”センサーを搭載した高倍率ズーム機「FinePix HS20EXR」を3月5日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万9,800円前後の見込み。

 2010年4月に発売した「FinePix HS10」の後継機種。同時発表の「FinePix F550EXR」同様、裏面照射CMOSをベースとした1,600万画素の1/2型EXR CMOSを初めて搭載するモデルとなる。

 旧機種に引き続き、焦点距離24-720mm(35mm判換算)相当、F2.8-5.6の光学30倍ズームレンズを搭載。EXR CMOSセンサーの搭載により、旧機種では非搭載だった“瞬速フォーカス”に対応した。最速0.16秒の合焦速度を謳う。

 撮影機能面での新要素として、被写体の色や形からシーンを認識するほか、人物の有無や逆光などを判断し、最適な画質設定を行なうという「プレミアムEXRオート」を新たに装備した。49パターンのシーンを自動認識する。

 また、4連写した画像を合成して、ノイズと手ブレを低減する「インテリジェントブレ防止」も新搭載。手持ちでの夜景撮影なども行なえるとする。旧機種には非搭載だった電子水準器の表示も可能になった。

 動画記録は、最大1,920×1,080ピクセル、30fpsのH.264。音声記録はステレオ(FinePix HS10はモノラル)。最大320×100ピクセル、320fpsのハイスピード動画の撮影にも対応する。

 加えて、電源の制御に関しても変更を施した。電源をオフにした状態で約20分間のスリープを行なうようになり、旧機種よりも素早い再起動が可能となった。

 このほか、FinePix HS10では非搭載だったペット検出機能を搭載。照明の明るさに応じて発光量を制御する「スーパーiフラッシュ」や、360度パノラマ撮影機能「ぐるっとパノラマ360」、銀塩フィルムの色表現を再現した「フィルムシミュレーション」などの機能を旧機種から引き継ぐ。

 液晶モニターは約46万ドットの3型。赤外線通信機能は非搭載となっている。

背面液晶モニターは上下チルト式
液晶モニターを上に向けてチルトさせたところ
レンズを広角端にしたところ付属のフードを装着して望遠端までレンズを伸ばしたところ
広角端にしたレンズを上から見たところ望遠端。鏡筒に焦点距離の指標を表示している

製品名FinePix HS20EXR
撮像素子1/2型有効1,600万画素EXR CMOS
レンズ24-720mm相当(35mm判換算)F2.8-5.6
最短撮影距離約1cm(スーパーマクロモード)
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO100-12800
シャッター速度30-1/4,000秒
露出プログラムプログラム、シャッター優先、絞り優先、マニュアル
測光方式マルチ、スポット、アベレージ
液晶モニター3型46万ドット
EVF0.2型20万ドット(視野率約97%)
記録メディアSDHC/SDメモリーカード
連写速度約8枚/秒
動画記録H.264(1,920×1,080・30fps)など
バッテリー単3電池×4(アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池、リチウム電池)
撮影可能枚数約350枚(アルカリ乾電池使用時)
外形寸法130×90.7×126mm
質量約730g(バッテリー、メモリーカード含む)


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2011/2/8 14:13