ニコン、第3四半期はデジカメ販売台数が過去最大に


 ニコンは3日、2010年度第3四半期(2010年4月1日〜12月31日)の連結業績を発表した。売上高は6,517億7,900万円(前年同期比10.2%増)、営業利益は337億4,900万円(前年同期は161億4,300万円の赤字)、純利益は203億円(前年同期は176億4,800万円の赤字)。

D7000

 映像事業においては、デジタル一眼レフカメラ「D7000」「D3100」も含め順調に販売を伸ばし、コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX」もP・S・Lの全シリーズとも販売が好調だったという。

 デジタルカメラを含む映像事業の売上高は4,540億円(前年実績比39億円増、以下同)、営業利益は380億円(60億円減)。販売台数はデジタル一眼レフカメラが315万台(30万台増)、交換レンズが480万本(60万本増)、コンパクトデジタルカメラが1,160万台(238万台増)。四半期の販売台数としては全ての製品群で過去最高を更新したという。

 精機事業は売上高1,422億円(前年実績比450億円増、以下同)、営業損失は14億円(前年同期は532億円の赤字)。インストルメンツ事業は売上高372億円(76億円増)、営業損失58億円(前年同期は83億円の赤字)。両事業においては、関連市場の回復を受け設備投資が活発化した。

 その他の事業は売上高184億円(前年実績比38億円増、以下同)、営業損失は30億円(前年は13億円の赤字)。

 通期の連結業績予想は2010年8月5日の発表通りで、売上高8,700億円(対前期10.8%増)、営業利益480億円、純利益300億円。映像事業については、デジタルカメラ事業は緩やかな成長を続け、全体として順調に推移すると予測した。



(本誌:鈴木誠)

2011/2/3 17:51