ニコン、第2四半期のカメラ・レンズ販売台数が増加


 株式会社ニコンは4日、平成23年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は3,980億2,500万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は151億7,000万円(前年同期は195億2,100万円の損失)、四半期純利益は106億3,900万円(前年同期は176億6,600万円の損失)。

 デジタルカメラを含む映像事業は、前年同期比2.4%増の売上高2,818億200万円。営業利益は為替の影響もあり、前年同期比16%減の222億円8,600万円となった。デジタル一眼レフカメラはアジアを中心に拡大。コンパクトデジタルカメラも国内およびアジアを中心に総じて伸長したという。

 カメラ関連の販売台数を見ると、デジタル一眼レフカメラは85万台(前年同期82万台)、交換レンズは139万台(前年同期121万台)、コンパクトデジタルカメラは324万台(前年同期259万台)。

 精機事業は、売上高807億4,800万円(前年同期比21.8%増)、営業損失47億3,000万円(前年同期は439億9,100万円の損失)。

 インスツルメンツ事業は、売上高241億8600万円(前年同期比36.2%増)、営業損失41億2,400万円(前年同期は25億7,300万円の損失)。

 その他事業(カスタムプロダクツ、ガラス、望遠鏡)は、売上高112億8,700万円(前年同期比29.4%増)、営業利益18億5,300万円(前年同期比268.6%増)。

 通期の連結業績は、為替全低レートの見直しなどにより、8月5日公表の予想から修正した。売上高は前回予想より2.2%減の8,700億円、営業利益は同7.7%減の480億円。純利益は前回予想と同じ300億円。

 デジタル一眼レフカメラの販売台数は、前回予想の425万台から変化なし。交換レンズは前回予想の620万台から635万台へ、コンパクトデジタルカメラは1,350万台から1,400万台へと、それぞれ上方修正した。




(本誌:折本幸治)

2010/11/4 18:29