【フォトキナ】サムスン、APS-Cミラーレス「NX100」を展示


 フォトキナ2010のサムスンブースは、多彩なラインナップを誇るだけあって幅広い製品を揃えて展示。その中でも、フォトキナ2010にあわせて発表されたミラーレスのコンパクトなレンズ交換式カメラ「NX100」を中心とした展示になっていた。

サムスンブース

 NX100は、NXマウントを採用する同社のミラーレスカメラとしては第2弾にあたり、有効画素数1,460万画素CMOSセンサー、3型有機ELディスプレイを搭載する。新機能としては、装着したレンズによってカメラの設定が最適化される「Lens Priority Mode」や、レンズのボタンを押してフォーカスリングを回すとカメラ設定が行なえる「i-Function」の2つの機能に対応したこと。

NX100

 i-Functionは、カメラ側の操作をしなくても、レンズのボタンを押す度にディスプレイに絞りやシャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスといった設定が交互に表示され、そのままフォーカスリングを回すと設定が変更できるため、より分かりやすく設定が変更できるとして、特に強くアピールされていた。

i-Functionを搭載した20-50mm F3.5-5.6 EDを装着
レンズ本体側面「iFn」ボタンを押すと機能が利用できる上部にあるアイコンはLens Priority Modeの対応シーン

 実際に試してみると、レンズに左手を添えて構えた状態でボタンを押してフォーカスリングを回すだけで良く、右手での操作はシャッターボタンに専念できるのは、思ったよりも使いやすい印象。ボタンを押して右手側にあるダイヤルを操作しても設定は変更可能なので、違和感なく使えそう。

iFnボタンを押したときの画面。これは露出補正。フォーカスリングだけでなく前後のダイヤルでも変更可能
シャッタースピードを変更感度を変更
i-Function対応レンズの2本目である20mm F2.8はまだケース内の展示レンズラインナップ。従来の3本はi-Functionは対応せず、今後のレンズはすべて対応予定だという

 ただし、対応レンズはまだ新レンズの20-50mm F3.5-5.6 EDのみで、年内発売予定の20mm F2.8が続いて対応する。今後出てくるレンズはi-Functionに対応する予定だという。

 なお、NX100はフォトキナでの登場と同時に販売も開始されており、会場のケルン・メッセ周辺では599ユーロで販売されているショップがあった。

従来からのレンズ。左から30mm F2、18-55mm F3.5-5.6 OIS、50-200mm F4-5.6 ED OIS左からクリップオンストロボ「SEF15A」、GPSモジュール「GPS10」、EVF「EVF10」
NX100の分解モデルも展示されていた

 そのほか、ブース内にはワイド端24mm F1.8という開放F値を誇る光学3倍Schneider-KREUZNACHレンズ、3型有機ELディスプレイを搭載したコンパクトデジカメ「EX1」、カメラ全部にも液晶モニターを配置して自分撮りが簡単に行なえる「ST600」、無線LAN、DLNA対応「ST80」など、既存のカメラも多数展示され、サムスンの幅広いラインナップをアピールしていた。

24mmスタートでF1.8の大口径レンズを搭載するEX1
バリアングル液晶モニターを搭載。有機ELのため視野角が広いのも特徴
タッチパネル搭載の2画面デジカメST600
2画面デジカメは今回で3代目。左が初代「ST550」、右が2代目「PL150」の2画面デジカメ
無線LAN/DLNA対応のST80。タッチパネル搭載で、無線LAN経由での画像送信も可能


(小山安博)

2010/9/26 00:00