パナソニック、10~12月期はデジカメ売上が持ち直し。通期見通しを上方修正
パナソニック株式会社は5日、2010年3月期第3四半期(累計)の連結業績を発表した。
売上高は5兆2,198億8,400万円(前年同期比16.1%減)、営業利益は1,298億6,400万円(49%減)、純損失は146億900万円(前年同期は653億7,600万円の黒字)だった。
セグメント別では、デジタルカメラを含むデジタルAVCネットワーク分野が売上高2兆4,266億円(15%減)、営業利益が529億円(46%減)。Bru-rayディスクレコーダーや国内での薄型テレビは好調だったが、デジタルカメラや海外における薄型テレビ販売が減少した。ノートPCやPC周辺機器の売上も低調だった。なお、デジタルカメラの売上は1,647億円(7%減)。10~12月期は606億円で前年を22%上回った。
デジタルAVCネットワーク分野の投資額は1,546億円(12.6%減)だった。
アプライアンス分野は売上高8,193億円(12%減)、営業利益597億円(8%減)。冷蔵庫が好調だったものの、エアコンやコンプレッサーなどの売上が減少した。
電工・パナホーム分野は売上高1兆516億円(14%減)、営業利益216億円(53%減)。パナソニック電工は電材や住設建材などの売上が減少した。パナホームも住宅市況の悪化により減収となった。
デバイス分野は売上高6,155億円(19%減)、営業利益212億円(61%減)。半導体や電池などが振るわなかった。
その他分野は売上高3,069億円(35%減)、営業利益は83億円(71%減)。FA機器が大幅な減収となった。
同社は通期の見通しについて、固定費の削減や材料合理化の推進などにより損益分岐点のさらなる引き下げが見込まれるとして同日上方修正した。
通期の見通しは売上高7兆3,500億円(5%減)、営業利益1,500億円(106%増)、純損失1,400億円(前年は3,789億6,100万円の赤字)。2009年10月30日の予想から売上高を5%増、営業利益を25%増とした。純損失額は据え置いた。
2010/2/5 20:37