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1kWhで世界最小のポータブル電源
横幅は30cm以下 三元固体電池を採用
2025年4月21日 12:34
株式会社ヨシノパワージャパンは、1kWh容量で世界最小クラスを謳うポータブル電源「YOSHINO B1200 SST」を5月26日(月)に発売する。価格は16万9,900円。
世界初の固体電池搭載ポータブル電源を開発したという同社の新製品。本製品も三元固体電池を採用し、従来のポータブル電源が苦手としてきた、極低温環境や過酷な使用条件でも安定した性能が発揮できるという。
具体的にはドイツの第三者認証機関テュフズードによる耐熱150℃、圧迫13kN、穿刺4mm、−20℃~5℃における段階的な放電といった安全性試験をクリア。
10カ所の温度センサーによるバッテリー管理システムも搭載。セル単位での電圧・温度・残量を24時間、0.1V/0.1℃単位でチェックするという。
加えて、独自開発の「FastBalance技術」により、セル間の電圧バランスを動的に調整し、バッテリーパック全体の寿命を単一セル並みに最大化。
従来方式と比べ、エネルギー効率を15%向上し、4,000回の充放電サイクルを実現。バッテリー寿命は1日1回の使用で、約11年間に相当するという。
三元固体電池の採用は小型化にも寄与し、1,085Whの大容量ながら、世界最小クラスのコンパクトサイズを実現した。
これは、従来の1kWhクラスポータブル電源と比べ、体積を約20%減。エネルギー密度は、87.74Wh/Lを達成している。
重量についても、同クラスのポータブル電源と比べても約15%軽い、11kgとなっている。
10WのLED照明なら、約92時間(3.8日間)の駆動が可能という。12Wのスマートフォンであれば、約76回のフル充電が行える。
約70分で満充電を完了。急速充電なら60分で80%まで充電できる。
専用アプリ「YOSHINO」を利用した、電力消費量や温度のリアルタイムモニタリングに対応している。各出力の制御もアプリから行える。
無負荷時の駆動音は25dB。通常時の騒音レベルは最小で35〜52dB。
- 容量:1,085Wh(3.48V、32.4Ah)
- エネルギー密度:87.74Wh/L
- AC出力:AC100V 1,200W(サージ最大1,600W)
- 出力端子:USB Type-C×2(PD60W、PD100W)、USB Type-A(18W)×2、12V DC(12.6V/10A)×2、シガーソケット×1、ACコンセント(三穴、100V/20A)×4
- AC入力:120V/1,000W(約70分でフル充電)
- DC/太陽光入力:XT60 12-60V/400W最大
- 騒音レベル:35~52dB(500W以下時は静音モード作動)
- 充電時間:約2.5時間
- 外形寸法:296×204×256mm
- 重量:11kg