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第49回「木村伊兵衛写真賞」は長沢慎一郎氏が受賞

小笠原の米軍遺構を撮影 作品展はソニーイメージングギャラリー銀座で

長沢慎一郎氏

朝日新聞出版は3月27日(木)、第49回「木村伊兵衛写真賞」が写真家の長沢慎一郎氏に決まったと発表した。

同賞は、故・木村伊兵衛氏の業績を記念して1975年に創設。優れた作品を発表した新人写真家を受賞の対象としたもので、選考は複数の写真関係者へのアンケートから候補者を募り、選考委員会で決定した。

第49回の選考員は大西みつぐ氏、長島有里枝氏、澤田知子氏、今森光彦氏の4名。2024年は上原沙也加氏、金川晋吾氏、須藤絢乃氏、中西敏貴氏、長沢慎一郎氏、吉田多麻希氏の6名がノミネートされていた。受賞した長沢氏には賞状と賞牌(しょうはい)、副賞100万円が授与される。

受賞作品は小笠原諸島・父島にある米軍施設の遺構を撮影した作品集「Mary Had a Little Lamb」。本作品のタイトルはこの施設に保管されていたとされる核弾頭の名にちなんだもの。写真集は2024年10月に赤々舎から発行された。

©長沢慎一郎
©長沢慎一郎

受賞作品展をソニーイメージングギャラリー銀座(東京)で開催予定。期間は4月25日(金)から5月8日(木)まで。

関根慎一