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キャリブレーションツール「Spyder」が一新、ミニLEDなどにも対応
カラーターゲットなど付属する“25周年記念キット”も
2025年3月17日 10:47
イメージビジョン株式会社は、Datacolorのカラーマネジメントシステム「Spyder」シリーズの新製品を3月19日(水)に発売する。
従来の液晶パネルに加え、OLED、ミニLED、Apple Liquid Retina XDRなど、新しいディスプレイ テクノロジーに対応したモニター向けのキャリブレーションツール。
これまで展開してきた「Spyder X」などの製品名を「Spyder」に簡素化。測色器の機能を強化しただけでなく、ソフトウェアについても、追加モニターへの対応や、デバイスシミュレーションのターゲット先にiPhoneを増やすなどのの改修が行われている。
新モデルでは、ディスプレイ1台を対象とする「Spyder」と、複数のディスプレイに対応した「Spyder Pro」を用意。キャリブレーターの最大輝度は、それぞれ約750cd㎡、約2,000cd㎡。
PCとの接続には、USB Type-Cを利用。USB Type-Aアダプタも付属する。
どちらも、キャリブレートしたモニターを利用して、他のデバイスで写真がどのように見えるかをシミュレートする「Device Preview」(ベータ版)に対応する。
なお、従来モデルの「SpyderX Pro」では、ガンマ値が1.8、2.0、2.2だったのに対し、「Spyder」では、1.8、2.0、2.2、2.4、2.6と動画向きガンマが増加。
白色点(色温度)設定も「SpyderX Pro」の3点(5,000K、5,800K、6,500K)から、4点(5,000K、5,800K、6,500K、7,500K)と増えている。
加えて「Spyder Pro」では、「Spyder」よりも広い範囲で、ガンマ値(0.5~3.0)や白色点(3,000K~1万3,000K)のターゲット設定が可能。
Rec.709とRec.2020のビデオターゲットに対応するだけでなく、複数のプロファイル比較や色彩計、複数モニターの表示マッチング機能、ビジュアル微調整機能などが利用できる。
他にも、高輝度キャリブレーションやプロジェクターのキャリブレーションに対応し、カスタムプリセットの利用、キャリブレーションターゲットの作成などが利用可能。
また、Datacolorの最初のSpyderキャリブレーターが25年前に開発されたことを記念したモデルとして、「Spyder Celebration Kit」も発売する。
同キットには、測色器の「Spyder」に加え、既存のカラーターゲット「Spyder Checkr 24」と、3次元設計の補正ターゲット「Spyder Cube」を同梱。さらに、金属製ケースを付属する。価格は3万8,800円。
Spyder
- 最大輝度:約750cd/m2
- 対応バックライト:OLED、ミニLED、Apple XDR/Liquid Retina、一般(ワイドおよび標準CCFL)、GB LED、標準LED、ワイドLED
- ガンマ設定:5(1.8、2.0、2.2、2.4、2.6)
- 白色点設定:5(5,000、5,800、6,500、7,500、native)
- 明るさ設定:10(60、80、90、100、120、140、160、180、250、native)
- 価格:3万2,800円
Spyder Pro
- 最大輝度:約2,000cd/m2
- 対応バックライト:OLED、ミニLED、Apple XDR/Liquid Retina、一般(ワイド及び標準CCFL)、GB LED、標準LED、ワイドLED、高輝度LED
- ガンマ設定:無制限
- 白色点設定:無制限
- 明るさ設定:無制限
- 価格:5万2,200円