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【CP+2025】アプリと連動するカラーメーター、セコニック「C-4000」続報

CP+2025のセコニックブースではカラーメーターの新モデル「スペクトロメーター C-4000」が展示してあった。3月21日(金)発売で、価格は18万円程度。

建築照明といった産業用向けの分光色彩照度計だが、一部の撮影分野でも応用できるというモデル。

同社には撮影向けのカラーメーターとして「C-800」があるが、「C-4000」にはBluetooth接続によるスマートデバイスでの遠隔測定やレポートの作成機能など「C-800」には無い機能が備わっている。遠隔測定には測定者の影が影響しないといったメリットもあるそうだ。

本体は操作にタッチスクリーン式を採用しており、単体でも計測が可能。一方でスマートフォンに接続すると、各種のグラフをカラーで表示できる。

スペクトル計測
CRI計測
色度図へのプロット
TM-30の計測にも対応している

アプリの有料機能(1万8,000円/年)を使うと各場所での測定結果を数字とグラフでPDFファイルにまとめたレポートを作成できる。従来は計測係と記録係の2人が必要だったところを1人で記録まで行えるという利点もあるそうだ。

照明の写真やメモも記入してレポートを作成できる
作成したレポートの一部

例としてスタジオ内の各所の光の状況を計測してまとめるといった使い方もできるとのこと。図面を画像データとしてインポートしておくと、その上に測定した場所を記録することもできる。

ただし「C-4000」はストロボ光の測定ができないのに加えて、屋外の太陽光下では明るすぎて計測範囲を超えるという。そのため室内の定常光での使用が前提となっている。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。