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【CP+2025】パナソニックブースは「LUMIX S1RII」を展示…便利なアプリなど技術デモも充実

鮮やかなカラーのパネルには、同社アプリケーション「LUMIX Lab」で使用できるLUTの名称が記載されている

CP+2025のパナソニックブースは「PLAY with COLOR」がテーマだ。白を基調に鮮やかなカラーでブースを彩った。

2月26日(水)に発表されたばかりの「LUMIX S1RII」は、専用のタッチ&トライコーナーを設けている。ブース内にあるインフォメーションで事前に整理券をもらう必要があるため、時間に余裕をもって訪れたい。

LUMIX S1RII

従来モデルの発売からおよそ6年の時を経て登場した新モデルには、否が応でも多くの注目が集まる。イメージセンサーを、新たに開発したという4,430万画素裏面照射型CMOSに刷新。AI技術を搭載した像面位相差AFにより、被写体認識および追従など、そのAF性能が大きく高まっている点がトピックだ。

LUMIXはそのボディデザインにおいて各モデルの操作体系を統一している点も特徴。もちろん細部に違いはあるのだが、LUMIXユーザーであれば大きな違和感もなく他のモデルを扱えるのではないだろうか。実際に触ってみると、そのあたりの感覚も確かめられる。

従来機のS1Rには“デカい”という印象を持っている人も多いかもしれないが、その感覚で「S1RII」を見てみるとかなり小型化しているのが感じられる

ブース内にはLUMIX cafeと称したタッチ&トライコーナーがあり、こちらはカメラが空いていれば試用可能となっている。2024年6月に発売したフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S9」もここで触ることができる。フラットトップのスマートな見た目で、前出のS1RIIとの違いを感じてみるのも面白いだろう。

LUMIX S9

「Technical Lab.」と銘打った技術展示も行っている。同社の“手ブレ補正”や“ハイブリッドズーム”について、その技術的な解説が受けられる。

個人的にとても興味深かったのが、新しいアプリ「LUMIX Flow」の体験コーナーだ。“映像制作の支援”を目的としたものなのだが、これが実に、かゆいところに手が届くアプリとなっている。

このアプリでは、シナリオ作成から撮影、編集に至るまでの動画制作におけるワークフローを一連で管理できる。アプリ内で絵コンテを作成し、そのシーンに沿って撮影する。絵コンテの順番と実際に撮影したカットの順番が異なっていても、アプリ内でデータを並べ替えてくれるという非常にありがたい機能も備わっている。

LUMIXの対応機種は現状でS1RIIのみ。しかし今後はS5II、S5IIx、GH7にも対応機種を拡大する予定となっている。

ショットリストで、いわゆる絵コンテを作成する
絵コンテはかなり細かく調整できるようになっている
撮影データをPCに転送した様子。自動的に“並べ替え”を行ってくれる

で、このアプリの素晴らしい点がもうひとつ。それはLUMIXのカメラを持っていなくても、自身のスマートフォンで使えるということだ。この「Smartphone/Tablet」モードは主に、これから動画制作に本格的に挑戦してみたいという中高生向けに開発したらしく、まずは一連の制作プロセスを楽しんでほしいという思いもあるのだとか。

LUMIX機でなくても楽しめるというのは、昨年登場したアプリ「LUMIX Lab」と同じ趣向。こうしたところから門戸を広く構え、まずは作品づくりを楽しんでもらいたい、そしてLUMIXにも興味を持ってもらいたいというのがパナソニックの考えだ。

LUMIX S1RIIに撮影システムを構築した例

このほか、ブース内に設置されたQRコードを集めてアンケートに回答すると、グッズがもらえるイベントも実施している。

QRコードを集めてガチャを回すことが出来る
本誌:宮本義朗