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日本向け市場が好調…レンズ一体型/一眼レフ/ミラーレスが前年同月超に

7月のデジタルカメラ生産出荷実績

デジタルカメラ【Worldwide】出荷数量月間推移 出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は9月2日(月)、2024年7月のデジタルカメラ生産出荷実績(同工業会統計)を公開した。

デジタルカメラ総出荷台数は増加傾向を維持

2024年7月のデジタルカメラ総出荷台数は80万1,240台、金額は851億5,619万円だった。前年同月比で台数が108.0%、金額が125.4%と伸長した。

前月比でも台数114.3%、金額122.0%と成長。6月から7月にかけて上昇するという、過去2年の統計と同じ傾向となった。1~7月の累計(台数451万9,466台、金額4,443億323万8,000円)では、前年同期比で台数108.2%、金額116.4%と好調を維持している。

カメラ区分で見ると、目を見張る数字を残したのはレンズ一体型カメラ。前年同月比で台数が114.8%と伸びたほか、金額においては147.4%と大きく増加した。レンズ一体型カメラは5月以降、好調を維持している状況だ。

また、ミラーレスカメラは前年同月比で台数119.2%、金額128.1%とこちらも増加傾向となっている。

2024年7月デジタルカメラ出荷実績(世界全体)
区分実績前年同月比
デジタルカメラ合計801,240台108.0%
85,156,190千円125.4%
レンズ一体型171,112台114.8%
9,723,202千円147.4%
一眼レフ83,237台62.3%
4,520,071千円76.1%
ミラーレス546,891台119.2%
70,912,917千円128.1%

好調の日本向け市場

日本向け市場におけるデジタルカメラ総出荷台数は10万7,339台、金額は83億794万1,000円だった。前年同月比で台数が140.3%、金額が156.5%と大幅に伸長した。

カメラ区分で見ると、世界全体の動きと同様にレンズ一体型カメラが好調だった。前年同月比で台数が143.8%、金額は187.2%を記録している。そのほかミラーレスカメラ、一眼レフカメラにおいても前年同月を上回る好調となっている。

2024年7月デジタルカメラ出荷実績(日本向け)
区分実績前年同月比
デジタルカメラ合計107,339台140.3%
8,307,941千円156.5%
レンズ一体型43,628台143.8%
1,744,730千円187.2%
一眼レフ3,415台107.5%
193,722千円122.3%
ミラーレス60,296台140.3%
6,369,489千円151.0%

日本向け以外のデジタルカメラ総出荷台数は69万3,901台、金額は768億4,824万9,000円を記録した。前年同月比で台数が104.3%、金額が122.8%だった。

4月以降で振るわない月も目立った欧州向け市場だが、7月は好調に転じた。要因はレンズ一体型カメラで、台数が前年同月比134.0%、金額が同175.9%を記録しており日本向け市場と似た動きを見せた。

中国向け市場も好調を維持。ミラーレスカメラが台数120.8%、金額130.0%と増加傾向となっている。

5・6月と好調だった米州向け市場は振るわない結果となった。2カ月連続で大きく成長したレンズ一体型カメラの上昇率が若干落ち着いたほか、ミラーレスカメラにおいては台数が前年同期比で95.2%と割り込んでいる。

2024年7月デジタルカメラ出荷実績(地域別)
地域実績前年同月比
中国向け177,904台112.8%
22,421,763千円125.5%
アジア向け(日本・中国以外)105,815台114.6%
11,709,261千円128.5%
欧州向け201,992台110.1%
20,522,902千円132.2%
米州向け180,133台87.8%
18,973,824千円108.4%
その他地域向け28,057台105.9%
3,220,499千円124.0%
本誌:宮本義朗