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重量100g未満のカメラドローン「HOVERAir X1 Smart」が予約販売スタート…国内初の先行展示も

カラーはホワイトとブラックの2色

Zero Zero Roboticsは3月7日(木)、カメラドローン「HOVERAir X1 Smart」(以下、X1 Smart)の先行予約販売を応援購入サイトMakuakeで開始した。また同日より、国内初となる製品展示をb8ta Tokyo-Yurakucho(東京・千代田区)でスタートしている。

重量99gの超軽量なカメラドローン。日本のドローン規制をふまえ、機体の登録申請が不要となる重量100g未満まで軽量化したことが特徴。日本での「使いやすさ」を徹底追求したモデルとしている。なお、飛行する際には事前に飛行禁止空域を確認する必要があるので注意されたい。

片手に乗るサイズ感

同社は2014年に中国で設立した、ドローンおよびAI飛行カメラ分野のリーディングカンパニー。2016年発売の「Hover Camera Passport」を皮切りに、X1 Smartを含めて計4モデルのカメラドローンを展開している

2023年に発売したX1 Smartの前モデル「HOVERAir X1」は、ニューヨーク・タイムズ紙の「The Best of CES 2024」に選出。また欧米の先行販売で2.7億円超の大ヒットを記録したほか、現在世界中で10万人以上のユーザーを誇るなど大きな支持を得たという。その重量は125gと軽量だったが、今回登場したX1 Smartはそれをさらに軽量化した、日本国内限定の特別仕様モデルとなっている。

前モデル「HOVERAir X1」は折り畳みできる機構となっていたが、本モデルはこのまま飛んで、このままポケットに入れる、というスタイルになっている。
飛んでいる様子

Makuakeでのプロジェクト期間は4月20日(土)18時00分までで、価格は税込5万9,980円~。通常価格の最大30%OFFで購入できる各種セットを用意する。プロジェクト終了後、5月以降にAmazonで一般販売を開始予定という。

特徴は?

本機の特徴は、従来機から引き続きAI機能を搭載した点にある。AIによる人体認識機能を活用した「ホバリング」「オービット」「フォロー」「ズームアウト」「俯瞰撮影」のAIセルフフライングモードを搭載。どのアングルからでも自らを撮影できるとしており、“パーソナルAIカメラ”と謳っている。

例えば、Vlog撮影といえばジンバルカメラなどを手に持って自分撮りするが、そうしたことが“ハンズフリー”でできるようになるイメージだ。

「ホバリング」は、空中で静止しながら、自身を撮影し続けてくれる機能。「オービット」は、自身の周りを360°回転してくれる。

「フォロー」はカメラがユーザーの動き(時速25kmまで対応)を追従し、フレームの中央に収め続けるというもの。「ズームアウト」はカメラがユーザーから斜め上方向に飛び立つことでズームアウトしていくような映像が撮れる。「俯瞰撮影」はそれと同様に、垂直に飛び立っていくモードとなっている。

これらは本体に備えたボタンでモード選択をして、スタートボタンを押すだけで簡単に実行される。あるいはアプリを介して操作することも可能で、その場合はイラストで表現されたモードセレクトボタンを選択して、本体のスタートボタンを押すという動作になる。

設定したモードがわかるよう、アイコンがあしらわれている

いずれにせよ、初心者にとっても簡単に撮影を始められるのがポイント。ドローンカメラのエントリーモデルとしても良い選択肢になるだろう。もちろん、アプリを介して、自身でドローンをコントロールすることも可能となっている。

アプリから、各モードの設定をそれぞれカスタマイズできる
少し応用を利かせたアドバンスドモードも

カメラは最大2.7K(2,704×1,520)/30fpsの撮影に対応。ジンバルと電子式手ブレ補正、水平補正を組み合わせたリアルタイム手ブレ補正システムを搭載している。

4つのプロペラは、独自開発のソフトフレーム素材に囲まれている。弾力性を備えており、衝撃に対する耐久性を確保しているという。

本体には32GBのストレージを搭載。記録した映像はアプリを介して(Wi-Fi接続)ダウンロードするほか、本体に備えたUSB Type-C端子を介してデバイスに転送する方法がある。

バッテリー容量は690mAh。連続飛行時間は10分程(無風で時速7kmで飛行)という。しかしドローン本体のUSB Type-C端子からは、30分程で満充電が可能としている。またバッテリーは着脱式となっているため、予備バッテリー+充電器付きのセットを購入した場合は、撮影と充電を効率よく行えるようになっている。

ドローンの最高速度は秒速7m(水平)、秒速1.5m(上昇/下降)。最大耐風性は秒速7.9m(台風レベル4)。最大飛行高度は15m。

外形寸法は142×111×27mm。重量は99g(バッテリー含む)。

展示会は大阪でも

東京のほかにも、b8ta Osaka - Hankyu Umeda(大阪府大阪市北区角田町8-7 8階)で展示会を開催する。期間は3月7日(木)~5月6日(月)。体験も可能なため、興味がある人はぜひこの機会に試してみてほしい。

本誌:宮本義朗