ニュース

キャリブライト、最大1万nitの高輝度ディスプレイに対応したカラーキャリブレーションデバイス

株式会社ヴィンチェロは、キャリブライト社(米国)のキャリブレーションデバイス3製品を7月下旬に発売する。

最大1万nitの高輝度ディスプレイに対応するキャリブレーションツール。対応するディスプレイ輝度ごとに3モデルを用意する。

いずれの製品も専用ソフト「Calibrite PROFILER」(Win/Mac対応)を用いてキャリブレーションを行う。従来のソフトと比較して最大30%の高速キャリブレーションを実現しており、上位機種の「Plus HL」「Pro HL」では、ホワイトポイント、ルミナンス、コントラスト比、ガンマなどの調整が可能。

また、PCとの接続にはUSB Type-Cを採用。USB Type-Aへの変換アダプターや持ち運び・保管用のポーチが付属する。

Display Plus HL

最大1万nitまで測定できるキャリブレーションツール。税込価格は6万500円。

Apple XDRなど高輝度ディスプレイで精密なキャリブレーションを行えるのを特徴としており、ハイエンドな映画制作、デザイン、写真編集に最適としている。

放送用ビデオ規格のNTSC、PAL SECAM、ITU-R Rec.709に加え、HDTVの規格であるRec.2020のBT.1886トーンカーブに対応する。

Display Pro HL

最大3,000nitの測定が可能な製品。税込価格は5万3,680円。

高度な写真編集ディスプレイを使用するユーザー向けだとしている。

高輝度センサー搭載により色精度と輝度範囲が向上。LCDやミニLED、OLED(有機EL)、Apple XDRパネルなどのディスプレイでも正確に測定できるという。

色域はNTSC、PAL SECAMおよびITU-R Rec.709をカバーする。

Display SL

最大1,000nitの輝度に対応する製品。アマチュアのカメラマンや初めてカラーマネージメントを始めるユーザー向けだという。税込価格は3万6,080円。

HDR規格やその対応モニターのサポートを表明する上位モデルと異なり、SDRモニターを対象としたSL(標準輝度)センサーを採用するという。

本誌:佐藤拓