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キャリブライト、カラーマネジメント用ソフト「Calibrite PROFILER」を公開…ColorChecker Displayシリーズに対応

X-Rite製品のアップグレードも

株式会社ヴィンチェロは1月31日、キャリブライト社(米国)のキャリブレーションツール用ソフトウェア「Calibrite PROFILER」を公開した。同社Webサイトより無償でダウンロードできる。対応OSはWindows 10/11、macOS 10.15/11/12/13。

キャリブライトのキャリブレーションツール「ColorChecker Display/Display Pro/Display Plus」向けのソフトウェア。“直感的でシンプルな使い勝手”を意識したユーザーインターフェイスを採用し、数クリックでモニターの補正が可能という。カラーマネジメント初心者向けのプリセットを用意したほか、上級者向けのカスタマイズ機能も搭載した。

ユーザータイプ別に、「フォトグラファー」「ビデオグラファー」「コンテンツクリエイター」などのプリセットを用意。写真家、映画制作者、デザイナーなど使用者に応じたプリセットを選択することで、キャリブレーション作業を短縮できるという。各種プリセットは、ホワイトポイントやルミナンスなどの調整に対応し、カスタムプリセットとして保存も可能。

各種ユーザータイプ別のプリセットを用意

上級者向けのカスタマイズ機能として、ホワイトポイント、ルミナンス、コントラスト比、ガンマなどの詳細な設定に対応する。パッチセットの設定や、画像からパッチを追加するオプションも用意した。

プロファイル/プリセットマネージャーで、作成したプリセットとプロファイルの管理が可能(プロファイルマネージャーは近日公開予定)。同ソフトウェアを利用する他のユーザーとの共有にも対応する。

モニター表面9箇所のサンプリングによる均一性評価も可能。モニターを3×3のグリッドに分割して、各グリッドごとの測定結果を表示。画面全体の輝度と色の一貫性を確認できる。

モニター上を9分割して測定

キャリブレーション前後の色の比較機能も搭載。ソフト内の画像のほか、自身で追加した画像での確認にも対応する。

ビフォーアフターのイメージを確認

なお、X-Riteブランドのキャリブレーションツール(X-Rite i1 Display Plus、X-Rite i1 Display Pro、X-Rite i1 Display Studio、X-Rite ColorMunki Display)も有償(9.99ドル)によるアップグレードを適用すると、キャリブライトのツールと同じ機能が同ソフトで利用可能になる。

本誌:宮本義朗