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EIZO、デザイン一新のビジネス用4Kモニター「FlexScan」2モデル

USB Type-Cワンケーブル接続 法人向けの集合梱包も

EIZO株式会社は、ビジネス向け4Kモニター2機種を4月25日に発売する。ラインナップと直販価格は「FlexScan EV3240X」(31.5型)が税込17万4,900円、「FlexScan EV2740X」(27型)が税込13万9,700円。カラーはホワイトかブラックを選べる。

FlexScan EV3240X(ホワイト)

資料作成などの事務作業やプログラミングといった用途を想定する「FlexScan」シリーズの製品。同社では写真などのクリエイターに向けた「ColorEdge」シリーズも展開している。解像度はいずれも4K UHD(3,840×2,160)。それぞれ「EV3285」「EV2785」の後継機種に位置付けられており、4辺フレームレスデザインを踏襲しながら筐体デザインを一新したという。省電力性などを通じた環境配慮も強くアピールしている。

入力端子はDisplayPort×1、HDMI×2、USB Type-C×1。ノートPCとUSB Type-Cケーブル1本で接続することにより、94Wの給電、有線LAN接続、USBハブ(USB Type-C×1、USB Type-A×3)の機能を利用可能。2台のPCの表示を切り替えたり、マウスやキーボードを共用する「KVMスイッチ」、1画面を分割して2台のPC画面を表示する「PbyP機能」にも対応する。

外観の特徴は、造形ノイズを削ぎ落とした「ノイズレスデザイン」を追求したというスタイリング。オフィスや自宅に設置した際に背面から見られることも意識し、圧迫感を減らす絞り込み形状やスタンド形状の変更を取り入れている。また、画面外周部分の放熱孔をなくすべく、各部門が連携して工夫したという。

付属スタンドはこれまでの丸い台座からU字型に変更。机上に開放感を与える工夫だという。また、ノートPCを画面下に設置する場合を想定し、スタンドがより高く上がるようになっている。

新製品のU字型スタンドは、机上を広くするため。着物の襟に着想した形状だという
スタンドの最高/最低位置。高さと独立して前傾/後傾も可能
これまでスイベル機構は台座部分にあった
ケーブルホルダー
スタンド形状の変遷。3枚目が今回の新製品
ホワイトモデルには白いケーブルが付属。色味も揃えている

環境配慮も同社が強くアピールするポイント。2モデルとも環境評価システム「EPEAT」で最高ランクのGoldを取得(従来機種はBronze)。消費電力は従来機種比でEV3240Xが約44%の削減、EV2740Xが約48%の削減だという。

外装パーツの80%以上に再生プラスチックを採用し、梱包材も脱プラスチックを進める。具体的には発泡スチロールの代わりにパルプ緩衝材、ケーブル類が収まるビニール袋の代わりに紙を使っている。

また、複数台を導入する法人向けには、不要なスタンドやケーブル類を省いた特別仕様を提案するという。4台を1つの箱にまとめる「集合梱包」も用意し、積載効率アップや廃棄ゴミ削減を通じた環境負荷低減も行う。

通常の梱包(4台分)
集合梱包の例。梱包箱の体積と紙ゴミが減る

購入から5年間(使用時間3万時間以内)は修理に関する費用が無料になる「5年間保証」と、購入から6か月以内に輝点が生じた場合に無償でパネル交換を行う「無輝点保証」を提供する。

新FlexScanのブランドメッセージ

シリーズ名の“FlexScan”は、1980年代後半にCRTモニターの機能に由来して命名。ハイブリッドワークの広まりによる多様な働き方に対応する製品として、このほど新たに「Now, find your workstyle.」のブランドメッセージを発信する。

本誌:鈴木誠