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ライブ配信機能を内蔵した6Kスーパー35mmセンサー搭載スタジオカメラ「Blackmagic Studio Camera 6K Pro」

Blackmagic Designは、6Kセンサー搭載のスタジオカメラ「Blackmagic Studio Camera 6K Pro」(以下、6K Pro)を2月23日に発表した。直販価格は税込35万6,800円。

コンパクトなオールインワンデザインで「究極の自己完結型ライブプロダクションカメラ」を謳う同社Studio Cameraシリーズの新モデル。軽量のカーボンファイバー強化ポリカーボネート製の筐体に、7インチモニター、多様な放送用コネクターを搭載。「大型のスタジオカメラと同じ機能を、コンパクトで可搬性に優れた小型ボディに搭載している」と同社は製品の特徴について説明する。

同シリーズは6K Proのほかに、4Kセンサー搭載の「Blackmagic Studio Camera 4K Plus」(税込19万1,800円)と、それにライブ配信機能を内蔵したアップグレードモデル「Blackmagic Studio Camera 4K Pro G2」(税込26万6,800円。2月23日発表)をラインアップ。トーク番組、テレビ制作、ニュース番組、スポーツ、教育、会議でのプレゼンテーション、結婚式といった現場での活用を想定している。

6K Proは、13ストップのダイナミックレンジに対応した6Kスーパー35mmセンサー(23.10×12.99mm)を搭載。6,144×3,456解像度で、HDおよびUltra HDに対応する。23.98~60fps記録のほか、ISO 25600での撮影も可能。レンズマウントはキヤノンEF(4Kセンサーモデルはマイクロフォーサーズマウントを採用)。

また、6K Proは放送ワークフロー用に設計されていることも特徴。12G-SDI、10GBASE-Tイーサネット、トークバック機能(スイッチャーとカメラマンの通信)、XLRオーディオ入力に対応。別売のスイッチャー「Blackmagic Design ATEM」を利用したリモートコントロールにも対応する。

ライブ配信機能も内蔵。カメラ本体に内蔵のイーサネット経由でインターネットに接続するか、4G/5G対応のスマートフォンとUSB Type-C接続することで、H.264 HDのライブストリームが可能。

USB Type-Cポートを介して記録メディアと接続し、12-bit Blackmagic RAWファイルの外部記録にも対応する。また、同ポートはオプションのFocus DemandおよびZoom Demandの接続にも対応し、レンズのリモート操作も可能としている。

4種類のNDフィルター(クリア、2-stop、4-stop、6-stop IR)を搭載。カメラのカラリメトリーやカラーサイエンスに適した設計としており、照明条件が優れない状況でも広いダイナミックレンジが得られるとしている。リモートコントロールにも対応するため、フィルターのオン/オフをオペレーターに任せることでカメラマンはフレーミングに集中できるとしている。

本誌:宮本義朗