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【実機写真あり】ライカSL2-Sに、ダークグリーンの「Reporter」。“フォト/ビデオジャーナリズムにオマージュ”

ライカカメラ社は、ミラーレスカメラ「ライカSL2-S “Reporter”」を11月に発売する。価格は税込73万7,000円(ボディ単体のみ)。

有効2,400万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載する35mmフルサイズミラーレスカメラ。フォトジャーナリズムやビデオジャーナリズムにオマージュを捧げるモデルとして、過酷な撮影環境にも耐えるよう耐傷性に優れたダークグリーンのペイントを施すなど、耐久性を高めたという。

張り革部分の素材は、高性能な保護用具に用いられ、引き裂くことがまず不可能だというアラミド繊維を独特なパターンに編み込んだもの。カメラを保護しつつ、ホールド性も向上しているという。そのほかの仕様は通常のライカSL2-Sと同様。

ライカの“Reporter”と名の付くデジタルカメラは、ライカM10-P、ライカQ2、ライカQ2モノクロームに続く4機種目。シリアで対戦車グレネードによる重傷を負いながら、顔と胸の前に持っていたライカSLとライカQにより生還したというイタリア人写真家の事例を受けてデザインされたシリーズで、本製品も写真賞「ライカ・オスカー・バルナックアワード」(LOBA)の授賞式に発表された。

※10月28日14時追記:記事初出時に「ライカの“Reporter”と名の付くデジタルカメラは、ライカM10-P、ライカQ2に続く3機種目」と記載していましたが、ライカQ2モノクロームもあり正しくは4機種目でした。お詫びして訂正いたします。

実機の外観をチェック

同製品は、ドイツ時間の10月20日夜にライカカメラ本社で行われた「Leica Oskar Barnack Award 2022」のセレモニーで発表。翌日に展示されていた実機を撮影した。

ライカカメラ社主のアンドレアス・カウフマン氏(左)と、上級副社長のステファン・ダニエル氏(右)が発表。ジャーナリズムへのオマージュを捧げるカメラとして、LOBAセレモニーでの発表が定番となっている

ライカSL2-S Reporterは、既存のReporterモデルよりボディが大きなカメラのため、特別さがより引き立っているように感じられる。通常モデルのアルマイト仕上げと異なりマットグリーンのペイント(傷に強く、指紋も付きにくいという)を施したことで、表面仕上げにはタフな質感が漂う。

Leicaの赤バッジがない。“LEICA”の文字色も控えめ
アラミド繊維を織った素材を施した外装。通常と異なる触感がある
ホットシュー部分の刻印は通常モデルと同じ
通常モデルのライカSL2-S(奥)と。カラーの違いのほか、ライカの赤バッジが省略されており、シャッターボタンの色も異なる
本誌:鈴木誠