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ニコン、ANA特別塗装機に“サメ肌“模したフィルムを提供。燃費改善に
2022年10月6日 09:00
株式会社ニコンは10月3日、航空機の燃費改善やCO2排出量削減に寄与するリブレット加工を施したフィルムを、全日本空輸株式会社（ANA）に提供すると発表した。
リブレット加工とは、バイオミメティクス（生物模倣）の考え方を取り入れたもので、レーザーと微細加工技術を組み合わせ、流体と接触する面にサメの肌を模した形状を形成する加工のこと。
これにより、液体や気体の不規則な流れによる摩擦抵抗を低減し、エネルギー効率を向上（2％程度の燃費改善）させることが可能になるという。
ANAグループでは、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指し、2021年6月に「ANA Future Promise」のスローガンのもと、機内食容器をプラスチック製から地球環境に優しい素材へ変更するといった取り組みを行っている。
さらに、サステナブルな企業活動を象徴する航空機として、航空機「ボーイング787型機」を用いた「ANA Green Jet特別塗装機」2機の運航を10月5日から開始予定。
「ANA Green Jet特別塗装機」には、リブレットフィルムが試験装着され、両社で技術検証や装着箇所の耐久性確認、関連データの取得などを行うという。
なお、リブレットフィルムを機体表面に試験装着した航空機を運航するのは、日本の航空会社としてANAが初となる。
