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ニコン新本社、「グリーンローン」で資金調達。環境配慮型オフィスビルに

新本社完成イメージ

ニコンは7月8日、同社新本社の建設着工および、建設費用を「グリーンローン」で資金調達することを決定したと発表した。2022年7月着工。2024年5月に竣工、同年夏に稼働開始予定としている。

同社は2021年11月に、東京都品川区の大井製作所の敷地内空地に新本社を建設する計画を発表していた。新本社は、日射遮蔽効果に優れた外装デザインを採用して空調用エネルギーを抑制するほか、室内への自然光の導入や自然喚起を促す機能も有した構造になるという。

また、オフィスの稼働状況に応じた可変風量システムなどの導入により、建物全体での大幅な省エネを実現。太陽光発電による創エネも行う予定としており、同社は「地域に根ざした環境配慮型オフィスビルとする計画」と説明している。

同社はこうした計画から、省エネにより従来の建物で必要なエネルギーよりも50%以上のエネルギー消費量削減を実現した建物をさす「ZEB Ready」の認証および、建築物の省エネルギー性能を第三者機関が評価・認定する「BELS」の最高ランク5つ星を取得する見込みという。

「グリーンローン」は資金使途を環境に配慮した事業への用途に限定した融資。調達資金は地球温暖化など環境問題の解決に取り組む事業となる「グリーンプロジェクト」に限定される。本計画における借入額は合計100億円。

これについて同社は、本計画が「十分な環境改善効果が見込まれ、環境面・社会面における潜在的にネガティブな影響への配慮がなされているプロジェクトとして評価された証左」とコメントしている。

新本社の建設地は東京都品川区西大井1丁目5480-1他。敷地面積は約1万8,000平米、地上6階建て、延べ床面積は約4万2,000平米。

新本社完成イメージ
本誌:宮本義朗