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「iPhone 14 Pro」は48MPクアッドピクセルセンサー搭載。冒険仕様のApple Watch“Ultra”も登場

スタンダードモデルのiPhone 14

アップルは日本時間9月8日、「iPhone 14」シリーズを含む新製品を発表。9月9日から順次予約受付を開始すると案内している。

今回の新製品発表は、スマートフォンのiPhoneと、それに連携するApple Watchなどがメイン。Macに関する新製品情報はなかった。

iPhone 14 Pro(6.1型)/ iPhone 14 Pro Max(6.7型)

iPhone 14 Pro/Pro Maxの新色ディープパープル

“Pro”と“Pro Max”の2サイズ展開を継承。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TB。カラーバリエーションはディープパープル、シルバー、ゴールド、スペースブラックの4種類。価格はiPhone 14 Proが税込14万9,800円から、iPhone 14 Pro Maxが16万4,800円から。

どちらもカメラは三眼構成で、iPhoneでは初となるクアッドピクセルセンサー(48MP)を24mm相当のメインカメラに採用。iPhone 13 Proのセンサーより65%大きく、センサーシフト式手ブレ補正も第2世代となった。今回は、ProとPro Maxでカメラ機能に差違が見られない。

・超広角カメラ:13mm相当F2.2。12MPセンサー。Focus Pixels対応
・広角カメラ:24mm相当F1.78。48MPクアッドピクセルセンサー、第2世代センサーシフト式光学手ブレ補正
・望遠カメラ:77mm相当F2.8。12MPセンサー。光学手ブレ補正

クアッドピクセルセンサーは、いわゆるベイヤー配列のRGGB各画素をさらに4分割した配列になっている。撮影シーンに応じて4画素を1つのクアッドピクセルにまとめて、4倍の光を取り込めるとしている。これによりiPhone 13 Pro比で暗所画質が最大2倍向上するという。クアッドピクセルセンサーは通常撮影時には12MPとして記録するが、Apple ProRAWでは48MPでの記録も可能とした。

クアッドピクセルセンサーの概念図。ベイヤー配列のRGGB画素がさらに4分割されている
12MP記録時のイメージ。同色の4画素を1つにまとめる(アップルの配信動画より)

また、LEDフラッシュも改良。焦点距離に連動して9個のLEDによる配光をコントロールすることで、従来比で最大2倍明るく、最大で3倍均一になるという。

搭載ディスプレイも新しくなり、電力効率の向上がトピック。リフレッシュレートを最小1Hzまで下げられるようになった。これによりディスプレイの常時表示が可能となり、iPhoneを持ち上げたり画面をタップしなくても、時計やウィジェット類の情報を確認できるという。

iPhone 14(6.1型)/ iPhone 14 Plus(6.7型)

5色展開のiPhone 14

スタンダードモデルのiPhoneが、再び2サイズ展開となった。ストレージは128GB、256GB、512GB。カラーはミッドナイト、ブルー、スターライト、パープル、(PRODUCT)RED。価格はiPhone 14が税込11万9,800円から、iPhone 14 Plusが13万4,800円から。

カメラは引き続き二眼構成。
・超広角カメラ:13mm相当F2.4
・広角カメラ:26mm相当F1.5。大型化した12MPセンサー、センサーシフト式手ブレ補正

バッテリーは20W以上のアダプターで高速充電でき、最大15WのMagSafeワイヤレス充電と、最大7.5WのQiワイヤレス充電にも対応する。底面端子は引き続きLightningコネクタ(充電仕様はiPhone 14 Proシリーズと共通)。

タフネス度を高めたApple Watchの“Ultra”

Apple Watch Ultra。アルパインループを装着

これまでのApple Watchのスタイリングを継承した“Series 8”と同時に、新規モデルとして「Apple Watch Ultra」が登場。49mmと大型化したチタニウムケースと、平らなサファイアクリスタル風防が外観の特徴となっている。価格は12万4,800円から。

リューズガードを備えたケース形状、更に高められた耐水性能、最大36時間(低電力設定では最大60時間)に拡大されたバッテリー駆動時間など、タフユースに耐えることをアピール。-20度の極寒から55度の灼熱まで、過酷な冒険を可能とするために設計したという。

時計ベルトも、探検を想定した「アルパインループ」、ウォータースポーツやダイビング向けの「オーシャンバンド」、耐久レースのアスリートやランナー向けの「トレイルループバンド」の3種類を新たに用意した。

左からトレイルループバンド、アルパインループ、オーシャンバンド

GPS関連機能では、地点を簡単にマークできる「コンパスウェイポイント」、GPS情報を使って移動経路を表示する「バックトレース」などを搭載。新装備のオレンジ色の物理ボタン「アクションボタン」に各機能のショートカットを割り当てることもできる。

ケース側面に備わるリューズガードがタフネス色を強めている
逆側には、従来のApple Watchになかった「アクションボタン」を新搭載。過酷な環境での通話やSOSサイレンのために、マイクとスピーカー性能も高めたという
ナイトモードでは、暗所での視認性に配慮した赤い表示となる
本誌:鈴木誠