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一眼レフカメラ出荷台数が前月比で伸長。CIPAの6月統計より

国内ミラーレスカメラ出荷金額は昨対比240%超に

デジタルカメラ【Worldwide】出荷数量月間推移 出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は8月1日、2022年6月のデジタルカメラ生産出荷実績(同工業会統計)を公開した。

世界各地で一眼レフカメラが前月から出荷金額・台数ともに伸長する結果となった。また、ミラーレスカメラについては昨年同月比で大幅に伸長する地域が多く、特に日本国内向け市場では出荷金額が240%を超える動きも見せた。

概況

2022年6月のデジタルカメラ総出荷台数は68万4,136台(前月比107.3%)、金額は591億3,316万9,000円(前月比95.1%)だった。前月比では台数が好調。昨年同月比では台数101.1%・金額151.0%といずれも伸長する結果となった。

カメラ種別で見ると、一眼レフカメラが特徴的な動きを見せた。台数が12万3,886台(前月比130.1%)、金額が72億1,008万6,000円(前月比124.8%)と前月比で大きく伸長。昨年同月比では台数が64.7%と落ち込んだものの、金額は101.3%で微増となった。

ミラーレスカメラは台数が39万1,492台(前月比105.2%)、金額は458億2,411万5,000円(前月比89.9%)を記録。昨年同月比では台数155.9%・金額176.7%と大幅に増加した。

レンズ一体型カメラは台数16万8,758台(前月比99.3%)、金額60億9,896万8,000円(前月比112.6%)を記録。昨年同月比では台数72.1%・金額99.8%だった。

国内の状況

国内向け市場におけるデジタルカメラ全体の出荷台数は8万643台(前月比115.2%)、金額は53億344万2,000円(前月比97.6%)だった。全体の動きと同様に台数が好調。昨年同月比では台数105.3%・金額178.3%と、さらに好調な結果となった。

特に一眼レフカメラが好調。台数は6,852台(前月比153.9%)、金額は3億3,703万9,000円(前月比126.5%)を記録し、前月比から大きな伸びを見せた。一方で昨年同月比は台数91.2%・金額88.9%と僅かに落ち込む結果となった。

ミラーレスカメラも好調を見せた。台数が3万9,672台(前月比114.9%)、金額が41億1,293万9,000円(前月比92.0%)を記録。特筆すべきは昨年同月比で、台数187.0%・金額244.4%と大きく伸長。金額においては2倍超となった。

レンズ一体型カメラは台数が3万4,119台(前月比110.0%)、金額が8億5,346万4,000円(前月比121.9%)を記録し、前月比で好調な結果となった。昨年同月比では台数71.3%・金額93.5%だった。

国外の状況

国外向け市場のデジタルカメラ全体の出荷台数は60万3,493台(前月比106.4%)、金額は538億2,972万7,000円(前月比94.9%)を記録。昨年同月比では台数100.5%・金額148.8%だった。

前月比で好調だったのは欧州向け市場。台数が21万5,295台(前月比121.7%)、金額が162億5,332万1,000円(前月比120.6%)だった。特に一眼レフカメラが好調で、台数が4万8,970台(前月比140.6%)、金額が24億4,792万5,000円(前月比149.3%)を記録している。一方、ミラーレスカメラは台数が11万7,391台、金額が122億5,057万8,000円。昨年同月比で台数174.4%・金額185.8%と大きく伸長した。

中国向け市場は前月からの落ち込みが目立った。台数が11万5,691台(前月比79.7%)、金額が131億3,789万1,000円(前月比71.7%)を記録。しかし昨年同月比で見ると、台数128.6%・金額160.4%と好調な結果となった。

本誌:宮本義朗