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ミラーレスカメラの出荷金額が昨対比240%超に。CIPAの7月統計
2022年9月1日 13:07
一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は9月1日、2022年7月のデジタルカメラ生産出荷実績(同工業会統計)を公開した。
世界全体で前月から出荷台数・金額ともに回復傾向。出荷台数においては2020年と2021年を上回る結果となった。特に好調だったのはミラーレスカメラで、昨年同月比で240.8%と大きく伸長した。
概況
2022年7月のデジタルカメラ総出荷台数は72万5,944台(前月比106.1%)、金額は658億1,457万7,000円(前月比111.3%)だった。昨年同月比では台数110.1%・金額194.8%を記録。前月および昨年同月比で伸長する結果となった。
カメラ種別で見ると、ミラーレスカメラは台数42万1,607台(前月比107.7%)、金額527億8,197万9,000円(前月比115.2%)を記録した。前月比で好調だったが、昨年同月比ではさらに台数172.1%・金額240.8%と大幅に回復した。
一眼レフカメラも概ね好調。台数が13万4,569台(前月比108.6%)、金額が76億1,622万1,000円(前月比105.6%)だった。昨年同月比では台数99.1%・金額139.2%を記録した。
レンズ一体型カメラは台数が1億6,976万8,000円(前月比100.6%)、金額が54億1,637万7,000円(前月比88.8%)。昨年同月比は台数60.9%・金額84.7%で大きく落ち込んだ。
国内の状況
国内向け市場におけるデジタルカメラ全体の出荷台数は9万2,751台(前月比115.0%)、金額が69億4,466万7,000円(前月比130.9%)で前月から回復。昨年同月比は台数が80.7%と落ち込んだものの、金額は166.6%と大きく伸長した。
カメラ種別でとくに好調だったのはミラーレスカメラ。台数が5万167台(前月比126.5%)、金額が56億6,033万3,000円(前月比137.6%)を記録。昨年同月比ではさらに好調で、台数159.3%・金額222.8%だった。
一眼レフカメラは台数が5,911台(前月比86.3%)、金額が3億8,928万8,000円(前月比115.5%)を記録。昨年同月比では台数98.0%・金額110.8%だった。いずれも台数で減少したものの、金額では伸長する結果となった。
レンズ一体型カメラは台数が3万6,673台(前月比107.5%)、金額が8億9,504万6,000円(前月比104.9%)だった。前月比では伸長した一方で、昨年同月比では台数47.4%・金額70.1%と大幅に減少した。
国外の状況
国外向け市場のデジタルカメラ全体の出荷台数は63万3,193台(前月比104.9%)、金額が588億6,991万円(前月比109.4%)を記録。昨年同月比では台数116.3%・金額198.8%だった。
欧州向け市場では、とくにミラーレスカメラが好調。台数が12万4,108台(前月比105.7%)、金額が142億7,196万6,000円(前月比116.5%)を記録。昨年同月比では台数192.1%・金額269.8%とさらに大幅に上昇した。一眼レフカメラも台数5万8,907台(前月比120.3%)、金額28億6,217万2,000円(前月比116.9%)と好調を見せた。2022年4月以降は、ミラーレスカメラが一眼レフカメラの台数を上回る状況が続いている。
米州向け市場では、前月比で一眼レフカメラが好調だった。台数3万9,483台(前月比117.8%)、金額19億2,616万3,000円(前月比112.9%)を記録した。ミラーレスカメラは台数が8万8,614台(前月比106.2%)、金額が117億2,058万9,000円(前月比110.4%)だった。
前月から回復した地域が多い中、中国向け市場は不調となった。デジタルカメラ全体の出荷台数が9万9,114台(前月比85.7%)、金額が123億4,583万6,000円(前月比94.0%)だった。