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ニコン、西大井に新本社を建設。光学通りに面した“ゆかりの地”

新本社 完成イメージ

株式会社ニコンは11月4日、東京都品川区の大井製作所の敷地内空地に新本社を建設する計画を発表した。2022年夏に着工、2024年春に竣工し、2024年夏の稼働開始を予定している。詳細は決まり次第告知するという。

新本社ビルにコーポレート部門、各事業ユニットの企画部門および先進R&D関連部門を集約することで、開発機能の強化や事業間シナジーの創出を図るという。現在の本社所在地は東京都港区港南の品川インターシティC棟。なお、各事業の歴史や製品展示を行う「ニコンミュージアム」も新本社ビルに併設する。

新本社は地上6階、延べ床面積4万2,000平米程度の予定。環境配慮型のオフィスビルとして、建物全体で大幅な省エネを実現することで「ZEB Ready」認証も取得する見込み(ZEB Ready=Net Zero Energy Building Ready。快適な室内環境を実現しつつ、従来の建物と比べて50%以上のエネルギー消費量を削減する建物)。

外観イメージ

建設予定地の大井製作所は、ニコンが100年以上にわたり拠点を構え、さまざまな製品やサービスを生み出してきたという“ゆかりの地”。旧社名の日本光学工業株式会社にちなみ、多くの社員が通勤に使った通りはいつしか「光学通り」と呼ばれるようになったという。

ニュースリリースの画像によると、新本社ビルが建つ“敷地内空地”は、ニコンI型の時代からニコンF3の途中まで生産ラインが存在していた101号館(旧:大井工場 1号館。1933年竣工・2016年解体)があった場所だと思われる。

新本社計画地。ニュースリリースのページより
本誌:鈴木誠