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富士フイルムX/GFXの一部機種で、撮影データの一部がmacOSに表示されない可能性。近日修正

富士フイルムは2月2日、「macOSのコンピュータを用いて弊社デジタルカメラでの記録ファイルを処理されるお客様への重要なお知らせ」というお知らせを掲載。一部カメラで記録したSDXCカードをmacOSで扱った場合、ファイルの一部が表示されないなどの事象が確認されたという。

対象機種はGFX100、GFX100S、GFX50S II、X-Pro3、X-T4、X-S10、X-E4、X-T30 II、X100V、GFX 50S(Ver.4.00以降)、GFX 50R(Ver.2.00以降)、X-T3(Ver.3.20以降)。これらのカメラでSDXCカードの1つのフォルダに4,000個(1枚の撮影でも、JPEG、RAW、WAVボイスメモの最大3個となる)を超えるファイルを記録した場合、ファームウェアの非互換性によって以下が確認されたとしている。

現象1:SDXCカードに記録したファイルをmacOSのコンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込むと、ファイルの一部が表示されない可能性がある。

現象2:macOSのコンピュータからSDXCカードを取り外す際に正規の取り出し操作(カードを表すアイコンをゴミ箱にドラッグする)を行わなかった場合、再度、同カードを同コンピュータに内蔵/外付けのカードリーダで読み込む時にファイルの一部が消失する可能性がある。

同社では、1つのフォルダに記録可能なファイル数を制限するための修正版ファームウェアを近日公開予定。それまでの対応策として「SDXCのフォーマット時に1,000コマを各フォルダの上限とする」「4GB以上の動画ファイルのみを一度Windowsマシンにコピーする」「カメラの別スロットに入れた初期化済SDXCカードに、4GB以上の動画ファイルのみをコピーする」「富士フイルムデジタルカメラサポートセンターに連絡する」といった方法も案内している。それぞれの詳細はWebサイトで確認いただきたい。

本誌:鈴木誠