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銀一、本社ビル内に「CO-CO PHOTO SALON」オープン。プロアマ不問の展示・交流スペースに

銀一株式会社は、フォトコミュニケーションスペース「CO-CO PHOTO SALON」を9月15日にオープンする。所在地は東京都中央区銀座3-11-14 ルートビル銀座4階。地下鉄の東銀座駅に近い銀一本社ビルの中にある(1階はアークテリクスの直営店)。

SNSなどオンラインでの写真発表が広まる中、リアルな写真展示の場を提供することで、プロ・アマ問わず作品展示や交流ができることを目的としたレンタルギャラリースペース。その意向から、いわゆるギャラリーの機能を核としつつも“フォトコミュニケーションスペース”と名づけている。

4階はもともと銀一のオフィスだったが、「CO-CO GIN-ICHI CAMERA SALON」(2013年11月〜2021年3月)のあった8階が空いたためオフィスを移動し、4階をCO-CO PHOTO SALONにしたという。CO-COとはContemporary Communicationの略。

スペースは大全紙が20枚ほど展示できる広さ。入口となるエレベーター付近に取り外し式の壁を1枚設置し、来場者が休憩できるようなイスとテーブルを用意した。また、作家が在廊時にパソコン仕事なども行えるよう、電源やWi-Fi環境も完備。

9月15日からの初回展示は、同社会長の丹羽武彦氏による「アンコール・ワット」。丹羽氏が数え切れないほど訪れて撮影したというカンボジアの作品が並ぶ。主に4×5カメラで撮影されており、季節や時間帯もさまざま。世界遺産登録前のアンコール・ワットの姿などが見られる。展示しているプリントは約20年前に制作したものだという。会期は9月15日(水)〜9月30日(木)、営業時間は11時00分〜17時00分(短縮営業中。日曜・祝祭日は休業)。

会場に置かれていた、アンコールワット・カンボジアのガイドブック(1997年刊行)。写真の多くを丹羽氏が撮影している

続く展示は大林直行氏の「おひか」。会期は10月7日(木)〜10月21日(木)を予定している。2022年4月以降のレンタル申し込みも受け付けており、今後はアマチュアを含むグループ展や、若手を招いた企画展など、幅広く実施していきたいとしている。

会場のレンタル料金は8日間(水曜日〜木曜日。日曜休業)で税込13万2,000円、フレーム貸し出し付きで税込16万5,000円を基本としている。詳しくはCO-CO PHOTO SALONのWebサイトを参照されたい。

本誌:鈴木誠