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サイトロンジャパン、光害を受ける場所でも星雲を浮かびあがらせて撮影できる48mm径フィルター。HαおよびOIII付近の光線だけ透過

株式会社サイトロンジャパンは、都市部での星雲撮影向けとする円型フィルター「Dual BP Filter」(デュアル バンドパス フィルター)を9月7日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格(税込)は1万5,000〜2万円前後。

天体が発するHαおよびOIII付近の波長域を透過させ、それ以外の波長域をカットできるというフィルター。495.6nmと500.7nmの輝線を透過させることで、特にOIII域の写りを向上させているという。

その特性から強力な光害カット効果が期待できるとしており、光害の影響を受ける場所でも星雲を浮かび上がらせて撮影できるという。サイズは48mm径(2万円前後)と、望遠鏡できるアメリカンサイズ(1万5,000前後)の2種類をラインアップしている。なお、48mm径フィルターの装着に対応する製品には、同社取り扱いの天体撮影向けレンズ「Askar FRA400」などがある(フィルターはカメラアダプター内部に装着できる)。

作例:同社スタッフ撮影(サイトロンジャパン提供)

フィルターガラスは、通常使用されている光学ガラスよりも強度と耐熱面で優れるという合成石英ガラスを採用。コーティング時の歪みが通常ガラスよりも小さくなるため、コーティングの安定性と面精度に優れる素材だという。

本誌:宮澤孝周