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Tokina、富士フイルムの“フィルムシミュレーションに配慮した設計”のAF単焦点「atx-m 56mm F1.4 X」を8月に発売。6.8万円

株式会社ケンコー・トキナーは、トキナーの富士フイルムXマウント用交換レンズ「atx-m 56mm F1.4 X」を8月6日に発売する。希望小売価格は6万8,200円(税込)。

ミラーレスカメラ専用設計とするatx-mシリーズに属する1本で、富士フイルムXマウント用AF交換レンズの3本目となる製品。2020年3月に報じられたロードマップ上で同年秋の発売を予告していたレンズで、このほど具体的な発売日が決定した。先行する2本(atx-m 23mm F1.4 X、atx-m 33mm F1.4 X)は、2020年12月に発売されていた。シリーズ名の「m」は、motif(動機・創作行為)の意としている。

焦点距離は56mmで、35mm判換算で84mm相当の画角が得られる。レンズ構成は9群10枚で、最小絞りはF16。絞りリングはクリック感を排した無段階式を採用。円形絞りにより、背景ボケの形状にこだわった設計となっているという(絞り羽根は9枚)。

また、フィルムシュミレーションを考慮したトーンの柔らかさも特徴だとしており、描写面の柔らかさと中望遠ならではのボケ味を考慮した光学設計だとしている。

サンプルカット(ケンコー・トキナー提供。撮影:浅岡省一氏)

フォーカス駆動系にはステッピングモーターを採用。また外装素材を金属製としながらも、質量を約315gに抑えている。最大径×全長は65×72mmで、最短撮影距離は0.6m。フィルター径は52mmとなっている。

製品には円筒形状の金属製フード(BH-525)が付属する。

フードを装着してX-T4に装着した状態

本誌:宮澤孝周