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トキナー、富士フイルムXマウント用のAF単焦点レンズを12月に発売

23mm F1.4・33mm F1.4の2本で

atx-m 33mm F1.4 X

株式会社ケンコー・トキナーは、トキナーの富士フイルムのAPS-Cセンサー採用カメラ用の単焦点レンズ2本を12月11日に発売する。ラインアップは「atx-m 23mm F1.4 X」(希望小売価格:税別6万2,000円)と「atx-m 33mm F1.4 X」(希望小売価格:税別5万5,000円)。

ミラーレスカメラ専用設計のatx-mシリーズに属する単焦点レンズ。2020年3月に公開したレンズロードマップで今秋の発売を予告していた。なお、アナウンスにあった56mm F1.4は、今回のラインアップには含まれていない。

焦点距離は、35mm判換算で23mmが35mm相当、33mmは50mm相当となる。33mmという焦点距離は、富士フイルムがF1.0として開発を進めていた焦点距離を想起させるものとなっており、この焦点距離の純正以外のレンズでは、VILTROXのAF 33mm F1.4などがある。

両レンズともに小型・軽量性を損なわないことを核に、APS-Cセンサーを搭載するミラーレスカメラ向けに設計したとしており、F1.4の明るさながら300gを切る重量と、フィルター径52mmのコンパクトサイズを実現。また、ステッピングモーターの採用により、静粛で素早いAF動作にも対応しているという。

このほか光学面ではフィルムシミュレーションを考慮したとしており、柔らかさやボケ味にこだわった設計をしているという。

両レンズともに鏡筒を金属製としているほか、付属フードにも金属素材が用いられている。

絞りリングは動画撮影もふまえて、デクリック仕様となっている。両製品ともに最小絞りはF16。Aポジションも備えており、カメラ側からの絞り操作にも対応する。

atx-m 23mm F1.4 X

両レンズと近いスペックの純正レンズでは、XF23mmF1.4 R(実売価格:税込10万5,000円前後)とXF35mmF1.4 R(実売価格:税込7万1,000円前後)が存在している。新たに登場したトキナーの2本との違いは、絞り羽根の枚数やサイズ・重量など。最短撮影距離は23mmはほぼ同等。33mmは、35mmとわずかに焦点距離が異なるが、10cmほど長い。

atx-m 23mm F1.4

レンズ構成:10群11枚
最小絞り:F16
絞り羽根枚数:9枚
最短撮影距離:0.3m
マクロ最大倍率:1:10
フィルター径:52mm
全長×最大径:72×65mm
質量:276g
レンズフード:バヨネットフード「BH-523」(付属)

atx-m 33mm F1.4

レンズ構成:9群10枚
最小絞り:F16
絞り羽根枚数:9枚
最短撮影距離:0.4m
マクロ最大倍率:1:10
フィルター径:52mm
全長×最大径:72×65mm
質量:285g
レンズフード:バヨネットフード「BH-524」(付属)

本誌:宮澤孝周