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タムロン、フルサイズで“500mmを手軽に楽しむ”「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」。ソニーEマウント用

株式会社タムロンは、ソニーEマウント用レンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」(Model A057)を6月10日に発売する。希望小売価格は税込18万7,000円。

同社のフルサイズミラーレスカメラ用レンズとして初めて500mmをカバーする超望遠ズームレンズ。望遠端500mm時の明るさをF6.7に抑えることで、手ブレ補正機構を引き続き搭載しながらサイズ感は“100-400mm”クラスという、コンパクトな超望遠ズームレンズを実現したとしている。

レンズの全長は広角端で209.6mm、望遠端で約283mm。ズーム回転角を75度を小さくしたことで、画角設定をスムーズに行えるほか、手首の負担が少なくなっているという。

AF駆動はリニアモーターフォーカス機構VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)を使用。静粛性・俊敏性に優れており、静かな環境下での静止画撮影や動画撮影にも適するという。

手ブレ補正機構(VC)用に専用のMPUを搭載した「デュアルMPU」構成とし、高速制御と最適な信号処理を行うという。補正段数は非公表。流し撮り専用モードを含む3モードを備える。対応カメラボディとの連携時はヨーとピッチをレンズ側で補正し、そのほかをカメラボディ側で補正する。

鏡筒には、リング状の「フレックスズームロック機構」を備える。ズームリングのトルク調整を目的としたものではなく、任意の画角で素早くロックと解除を行えるようにしたもので、撮影の利便性を高めるとしている。

レンズ構成は16群25枚。複合非球面レンズ2枚、XLDレンズ1枚、LDレンズ5枚を含む。最短撮影距離は広角端で0.6m、望遠端で1.8m。広角端での最大撮影倍率の高さ(1:3.1)も特徴とする。なお、別売のテレコンバーターには非対応としている。

最大径×長さ(マウント面まで)は93mm×209.6mm。重量はレンズ本体が1,725g、三脚座が155g。フィルター径は82mm。レンズフードは、先端部に保護用ラバーを備えた。

付属の「ストラップホール付き三脚座」は、展示会などでユーザーから提案のあったものだという。カメラとレンズの重量そのものは変わらないが、三脚座側にストラップを取り付けることで重量バランスが変わり、感覚的な重量負担を軽減するという。三脚座部分はアルカスイス対応形状とした。

鏡筒は簡易防滴構造。レンズ前面には防汚コートも施した。
レンズ構成図
本誌:鈴木誠