ニュース

パナソニック、LUMIX Sシリーズ4機種のファームウェアアップデートを予告。動画機能を強化

パナソニックは3月18日、ミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズのファームウェアアップデートを予告した。対象機種はS1H、S1、S1R、S5で、3月31日から順次公開となる。

映像制作を行うクリエイターのワークフローに寄り添い、制作の幅を拡げる提案を目的としたアップデート。動画関連機能の機能強化や機能追加がメインとなっている。

各機種のアップデート概要は次の通り。

LUMIX S1H(DC-S1H)Ver.2.4:3月31日公開

Blackmagic Designのレコーダー「Blackmagic Video Assist 12G HDR」にHDMI経由で動画RAWデータを出力できるようになる。これにより、フルサイズミラーレスで業界初という5.9Kサイズの「Blackmagic RAW」記録が可能となる。

また、動画RAWデータ出力中にS1Hの背面モニターやEVFで映像を確認できるようになる。V-Log撮影時に相当する映像を確認できるほか、「V-Logビューアシスト」機能を使えば、プリセットのVlog_709のルックアップテーブルを適用した「LUTビューアシスト(モニター)」機能での映像確認が可能となる。

LUMIX S1(DC-S1)Ver.2.0:4月6日公開

2021年春の公開を予告していたファームウェア。2020年11月時点で予告していた内容に加え、追加のアップデート項目が発表されている。

以下の内容のうち、(※)がついている項目は、専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を購入後にアクティベートする必要がある。

告知済みのアップデート内容

・ATOMOS社製Ninja V HDRモニター/レコーダーへのHDMI経由での動画RAWデータ出力に対応(※)
・5.9K/Cinema4K動画SD内部記録に対応(※)
・4K 60p/50p 10bit記録に対応(※)
・4:3 4Kアナモフィック動画記録に対応(※)
・タイムコード記録に対応(※)
・デュアルネイティブISOのマニュアル設定が可能

追加予告されたアップデート内容

・6K/5.4K動画記録に対応(※)
・動画RAWデータ出力時のビューアシスト対応
・V-Log/V-Gamut変換用のLUT(ルックアップテーブル)を用意

LUMIX S1H/S1/S1R/S5に共通の機能追加

バージョン番号はS1RがVer.1.8、S5がVer.2.2。公開日はS1Hが3月31日、S1/S1R/S5は4月6日。

・動画撮影時、カメラの縦位置情報を「記録する/記録しない」をメニューで設定可能
・ACアダプター・DCカプラー使用時、エコモードの有効化に対応
・その他性能改善
 -動画記録中に、稀にAF枠などの表示が点滅する現象を改善
 -静止画や動画を再生中に、操作のタイミングによって稀にフリーズする現象を改善
 -全画面表示でピンポイントAFを使用時に、指定したAF位置がずれる現象を改善

本誌:鈴木誠