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M型ライカ用ズームレンズ試作品が約3,000万円で落札。ライカレンズ最高額

第37回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」の結果が公開

「Vario-Elmar-M 28–75mm f/3.5–5.6 ASPH.」の試作品(lot.271)

第37回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」の結果が11月25日に明らかになった。Webサイトで全ての出品物と落札価格が確認できる。

ハイライトとなっているのは、オークションにおけるライカレンズで史上最高額という24万ユーロで落札された「Vario-Elmar-M 28–75mm f/3.5–5.6 ASPH.」の試作品(lot.271)。トリ・エルマー28-35-50の置き換えを目的として開発されたライブビュー撮影対応のズームレンズだが、機構的・光学的な複雑さから製品化が見送られ、最終形の試作品として存在する3本のうちの1本が出品された。予想落札価格は6万〜8万ユーロだった。

今回2番目の高額落札となったのは、19万2,000ユーロとなった「Voigtländer Daguerreotype camera from the year 1840」(lot.555)。オリジナルの状態を保った個体で、このタイプのカメラが公開オークションに出るのは初めてだとしていた。

Voigtländer Daguerreotype camera from the year 1840(lot.555)

最も入札が盛り上がったのは「Leica MP 10323 ‘Meister Edition Berlin’」(lot.225)だという。2017年にベルリンのライカストアが10周年を迎えたことを記念するモデルで、7,000ユーロから始まり、7万8,000ユーロで落札された。

Leica MP 10323 ‘Meister Edition Berlin’(lot.225)

そのほか、「Leica MP black paint 10799 ‘70th Anniversary Republic of Korea’」(lot.223)は8万4,000ユーロ、「Elcan 2/66mm」(lot.266)は9万ユーロ、「Leica M3 olive Double Stroke Bundeseigentum」(lot.169)は6万ユーロでそれぞれ落札された。

Leica MP black paint 10799 ‘70th Anniversary Republic of Korea’(lot.223)
Elcan 2/66mm(lot.266)
Leica M3 olive Double Stroke Bundeseigentum(lot.169)

また、Licht ins Dunkelとのコラボレーションによるチャリティとして出品された「Leica M-P Rolf Sachs ‘Grip’ Edition」(lot.224)は、2万400ユーロで落札となった。

今回のハイライトとなっていた出品物の詳細などは、11月21日掲載の既報記事をご覧いただきたい。

Leitz Photographica Auction Live Stream VIRTUAL ROADSHOW

本誌:鈴木誠