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第37回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」が開催

M型ライカ用ズームレンズのプロトタイプなど 出品物の紹介動画も

37回目となるライツ・フォトグラフィカ・オークションが、11月21日11時(中央ヨーロッパ時間。日本時間の21日19時)に始まる。Webサイトではオンラインカタログを閲覧可能。YouTubeではオークションハウスのスタッフによる出品物の紹介動画(1時間25分)も公開されている。

Leitz Photographica Auction Live Stream VIRTUAL ROADSHOW

ハイライトとして紹介されているのは、1840年に登場した「フォクトレンダー ダゲレオタイプカメラ」(予想落札価格20万〜30万ユーロ)。搭載するペッツバールタイプレンズは開放F3.7と、それまでの15倍の明るさを実現したのが特徴。レストアされていないオリジナルの状態を保った個体で、このタイプのカメラが公開のオークションに出るのは初めてのことだという。

今回も400アイテムを超える出品物の多くがライツ/ライカ製品だとしており、ライカのアクセサリーでもっとも珍しいもののひとつとして紹介されているのが、ニューヨークライツによる「ライカ ガン ライフル」(予想落札価格20万〜25万ユーロ)。1938〜1939年の1年間だけ生産され、個体数は世界に12〜14だろうとしている。

「Vario-Elmar-M 3.4-5.6/28-75mm ASPH.」(予想落札価格6万〜8万ユーロ)は、3焦点のトリ・エルマー28-35-50に代わる製品として2012年にドイツで開発が始まった、M型ライカ用のズームレンズ。機械的・視覚的に複雑なことから2015年にプロジェクトは中止された。ライカ技術者の基準を満たした完成品は3本だけ存在するといい、そのうち1本が出品されている。

Licht ins Dunkelとのコラボレーションによるチャリティとして、「ライカM-P(Typ 240) グリップ by ロルフ・ザックス」(予想落札価格8,000〜1万ユーロ)が登場。世界79セットの限定品で、ロルフ・ザックスのサインが入ったプリントが付属する。

本誌:鈴木誠